ANYCOLOR(にじさんじ)の高騰はIPO復調の兆し!?6月IPOをチェック!

最終更新日:
2022年6月15日

 2022年は年明けからIPO市場にとって厳しい状況が続いていました。年明けから2連敗という最悪のスタートからはじまり、ウクライナ情勢による金融不安のあおりを受けて上場中止が複数発表されました。しかしその後はコンパクトなIPOが中心となったこともあり、徐々に持ち直していき、4月は8勝1敗とかなり良い状況まで戻ってきました。

 そして1か月ほど期間が空いたあと、5月のトリプルアイズ(5026)は予想を大きく上回る初値を付け、さらに6月8日に上場したANYCOLOR(5032)も大幅な高騰を見せました。
 ANYCOLORは圧倒的な買いを集め、初日に値が付かず、上場二日目に公募価格の3倍以上で初値が決定しています。
 公募価格1,530円に対して、初値が4,810円なので、IPOの抽選に申し込んで1単元(100株)に当選&購入していた場合、初値で売れば30万円以上儲かった計算です。

ANYCOLOR公式サイト

<ANYCOLOR公式サイトより>

 その後、株価はストップ高となる5,510円まで上昇しました。さらに翌日(6月10日)もストップ高となる6,510円を付けています。初値が付いたあとも株価が上がり続けるのは強いですね!

 2022年もすでに半年が過ぎようとしていますが、ようやくIPO市場が復調してきた手ごたえがあります。
 今年の6月は12社が上場予定で、後半に上場日が集中しています。この勢いのままであれば、6月後半の結果も期待できそうです。そこで今回は、直近IPOの結果と6月後半の注目IPOをまとめました!ぜひ最後までご覧ください。

ANYCOLORの高騰はなぜ起きたのか?

 最初に、ANYCOLORにこれだけ買いが集まった理由を簡単に分析します。主に3つの理由が考えられます。

①話題性があった

 ANYCOLORは『月ノ美兎(つきのみと)』、『社築(やしろきずく)』、『壱百満天原サロメ(ひゃくまんてんばらさろめ)』など約150名のVTuberが所属するVTuberグループ「にじさんじ」を運営しています。VTuber(ブイチューバ―)とは、バーチャルユーチューバーの略で、CGによる3Dイメージのアバター(外見)を使って配信しているYouTuberのことです。現在はANYCOLORが運営する「にじさんじ」とカバー株式会社(未上場)が運営する「ホロライブプロダクション」がツートップとなっています。

<ANYCOLOR公式サイトより>

 上場前日に新人VTuberの『壱百満天原サロメ』がVTuber最速の14日でチャンネル登録者数100万人を達成したため、SNS等で大きく盛り上がり、Twitterでもトレンド上位に入っていました。所属するVTuberの人気度がそのまま売上に直結するため、これは初値高騰を後押しする良いニュースになったようです。

 YouTuberといえば、2017年上場のUUUM[ウーム](3990)もYouTuber事務所です。こちらは実写の配信者がメインですが、YouTubeという市場で成長してきた企業という点では共通点があります。
 UUUMは公募価格2,050円に対し、初値は6,700円と3倍以上の値段が付きました。ANYCOLORも同じくらい上昇するのでは…という思惑が働いたのは間違いないでしょう。

②閑散期に上場した

 毎年5月はIPO閑散期です。そのため、投資家の買い余力が復活しており、また同日上場も無いため買いの分散が起こりません

 【コラム】期間が空いたIPOの結果をまとめました!

 過去の事例を見ても、1か月以上期間が空いたIPOは、初値が上昇しやすい傾向にあります。今回は直前にトリプルアイズが上場していますが、規模が小さい事から、ANYCOLORも引き続きこの恩恵を受けられた、と考えられます。

③既存株主からの売りが無かった

 ANYCOLORの既存株主には上位10名にベンチャーキャピタル(VC)が多く存在します。VCは未上場の新興企業に出資する代わりに株式を発行してもらっているので、利益を出すためには上場後に売却しないといけません。
 しかし、IPOでは上場後に一定期間は売却をしない取り決めをする場合があります。これをロックアップ期間と言います。

 今回は主要大株主にはすべて180日間のロックアップがかかっています。解除条件が特に無いので、ロックアップが守られている限り、大きな売りが浴びせられる心配はありません。そのため買いが優勢になりやすいのです。

直近IPOの結果一覧

 直近のIPO結果を一覧にしてみました。小規模IPOながらも、初値が公募価格の2倍以上となるIPOが複数出ています。

表は左右にスライドしてご確認ください
企業名 総合
評価
上場
市場
上場日 当たり本数 想定価格 公募価格 初値 初値
上昇率
ANYCOLOR
(5032)
A 東証
グロース
6/8 13,386本 1,490円 1,530円 4,810円 +3,280円
(+214.4%)
トリプルアイズ
(5026)
C 東証
グロース
5/31 6,210本 880円
低価格
880円 2,200円 +1,320円
(+150.0%)
クリアル
(2998)
C 東証
グロース
4/28 8,933本 900円
低価格
930円 1,600円 +670円
(+72.0%)
ペットゴー
(7140)
C 東証
グロース
4/28 7,245本 500円
低価格
550円 1,295円 +745円
(+135.5%)

6月後半のIPO一覧

 6月後半に上場するIPOから注目銘柄をピックアップしました。まだ抽選申込が間に合う銘柄もあるので、申込はお早めに!

表は左右にスライドしてご確認ください
企業名 総合
評価
市場 申込
期間
上場日 当たり本数 想定価格 仮条件 狙い目証券
AViC
(9554)
C 東証
グロース
6/14
~6/20
6/30 12,965本 970円
低価格
920円
~1,020円
SBI
マネックス
楽天
岩井
松井
岡三オンライン
マイクロアド
(9553)
C 東証
グロース
6/13
~6/17
6/29 26,611本
多い
1,380円 1,300円
~1,410円
SBI
大和
楽天
マネックス
松井
岩井
CONNECT
ヌーラボ
(5033)
C 東証
グロース
6/13
~6/17
6/28 22,301本
多い
2,130円 960円
~1,000円
SMBC日興
マネックス
SBI
M&A総合研究所
(9552)
C 東証
グロース
6/13
~6/17
6/28 18,764本 1,210円 1,210円
~1,330円
野村
SBI
大和
SMBC日興
楽天
松井
マネックス
岩井
CONNECT
カブコム
LINE
サンウェルズ
(9229)
D 東証
グロース
6/10
~6/16
6/27 33,752本
多い
1,940円 1,770円
~1,940円
野村
SMBC日興
SBI
楽天
LINE
イーディーピー
(7794)
C 東証
グロース
6/10
~6/16
6/27 4,933本 4,500円 4,500円
~5,000円
SMBC日興
SBI
野村
楽天
マネックス
大和
岡三オンライン
CONNECT
マイクロ波化学
(9227)
D 東証
グロース
6/9
~6/15
6/24 34,866本
多い
580円
低価格
580円
~605円
SMBC日興
SBI
楽天
カブコム
坪田ラボ
(4890)
C 東証
グロース
6/8
~6/14
6/23 44,160本
多い
450円
低価格
450円
~470円
SMBC日興
SBI
楽天
マネックス
岡三オンライン
ホームポジション
(2999)
D 東証
スタンダード
6/7
~6/13
6/23 23,000本
多い
500円
低価格
450円
~500円
マネックス
岩井
SBI
楽天
松井
ジャパン
ワランティサポート

(7386)
C 東証
グロース
6/7
~6/13
6/23 7,360本 1,640円 1,500円
~1,640円
大和
野村
SBI
楽天
マネックス
CONNECT
DMM株
ヤマイチ・
ユニハイムエステート

(2984)
C 東証
スタンダード
6/2
~6/8
6/20 21,850本
多い
950円
低価格
900円
~950円
野村
大和
SMBC日興
SBI
CONNECT
カブコム
LINE
企業名 総合
評価
市場 申込
期間
上場日 当たり本数 想定価格 仮条件 狙い目証券

 まず、ジャパンワランティサポートイーディーピーは公開株数が少なめのIPOです。プラチナチケットというほど少ない訳ではありませんが、買い需要があれば一気に高騰する可能性があります。ただし、イーディーピーは想定価格が高めの値がさ株なので、若干買いが入りづらいかもしれません。

 続いて坪田ラボAViCなど公開価格が低いIPOも狙い目です。想定価格が低い場合、買いが入りやすいのである程度までは上昇が見込めます。もちろん他の条件の方が影響度は大きいですが、一つの目安として見ておきましょう。

 正直な話、ANYCOLOR以外はあまり目立つIPOが見当たらないのですが…、最後にひとつ要チェック銘柄をあげるとしたらM&A総合研究所でしょう。2018年設立とまだ若く勢いがある会社です。業績は急激に伸びており、大株主のロックアップは解除条件がありません。今後の成長に期待した買いが入れば、予想以上に高騰する可能性は十分にあります。

 6月後半のIPOは、大きく高騰しそうな銘柄はありませんが、大崩れしそうな銘柄も無い状態です。割と過密スケジュールなのが気がかりですが、リスクが少ない銘柄で確実に利益を出していきたいですね。

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