トップページ > コラム > 2026年のIPO初値上昇ランキング
4月24日に梅乃宿酒造の初値がつき、2026年4月のIPOが終了しました。気がつけば、今年もすでに3分の1が経過しています。ここまでの成績は6勝8敗(REIT・インフラを除く)です。まだ勝ち越しとはいきませんが、3月までの0勝6敗から大きく持ち直しました!
4月だけを見ると、IPO成績は6勝2敗、勝率は75%と好調でした。中東情勢の緊迫がやわらぎ、株式市場の雰囲気も落ち着いてきています。3月末にかけて大きく下落した日経平均株価も、4月に入ってから徐々に戻り、4月23日には史上初となる6万円を一時突破しました。株式市場の回復ムードが、IPOにとって追い風となっているのは間違いありません。
それでは、2026年4月までの「初値売り利益」ランキングを見ていきましょう!

| 企業名 | 公募価格 | 初値 | 利益 (初値売り時) |
初値 上昇率 |
狙い目証券 |
|---|---|---|---|---|---|
![]() ソフトテックス (550A) |
1,940円 | 3,200円 | +12.6万円 | +64.9% | 岡三(主) SBI(副) 松井 楽天 岩井 マネックス 岡三オンライン |
![]() バトンズ (554A) |
660円 | 1,674円 | +10.1万円 | +153.6% | 大和(主) SBI(副) 楽天 マネックス 松井 岡三オンライン |
![]() 犬猫生活 (556A) |
2,990円 | 3,500円 | +5.1万円 | +17.1% | SBI(主) 岩井(副) 松井 マネックス 岡三オンライン ネオトレード |
| 梅乃宿酒造 (559A) |
600円 | 900円 | +3万円 | +50.0% | SMBC日興(主) 岩井(副) SBI マネックス 楽天 岡三オンライン |
| 企業名 | 公募価格 | 初値 | 利益 (初値売り時) |
初値 上昇率 |
狙い目証券 |
| SQUEEZE (558A) |
3,110円 | 3,250円 | +1.4万円 | +4.5% | SBI(主) マネックス ネオトレード 岡三オンライン DMM 株 松井 |
| システムエグゼ (548A) |
950円 | 1,061円 | +1.1万円 | +11.7% | みずほ(主) 岩井(副) SMBC日興 楽天 岡三オンライン eスマート |
| 企業名 | 公募価格 | 初値 | 利益 (初値売り時) |
初値 上昇率 |
狙い目証券 |
1位は、岡三証券が主幹事を務めたソフトテックスの+12.6万円です。吸収金額が5.5億円と非常に少ない「超小型案件」だったので、需要さえあれば株価が跳ね上がりやすいIPOでした。さらにラッキーだったのは、上場のタイミングです。前日に米国とイランの一時停戦が決まったことで、上場当日は株式市場全体に勢いがありました。
2位は、大和証券が主幹事を務めたバトンズの+10.0万円です。上場初日は買い注文が多く、初値がつかないまま終了し、2日目にようやく初値がつきました。上場初日に初値がつかなかったのは、昨年7月上場のフラー以来です。バトンズは、ソフトテックスと同じく「超小型案件」でした。さらに、日本の深刻な後継者不足を解決する「M&Aプラットフォーム」という将来性のある事業内容も、投資家から高く評価されたようです。
3位は、SBI証券が主幹事を務めた犬猫生活の+5.1万円です。上場当日に日経平均株価が史上初の6万円を突破し、株式市場が活発だったこともあり、上場後ストップ高まで上昇しました。犬猫生活は、売上の一部を動物福祉に寄付していたり、前澤友作氏率いる前澤ファンドが筆頭株主であったりと、話題性の高い企業でした。ペットフードの製造・販売という身近な事業内容もプラス要素となり、SNS上では「応援がてら申込もうかな」といった声も見られました。
4月はこれまでの不調を跳ね返すように力強い結果となりました。その大きな追い風となったのが、日経平均株価の回復です。中東情勢悪化の影響で3月31日には5万558円まで下がりましたが、4月以降は順調に持ち直し、4月23日には、史上初の6万円を一時突破しました!

<引用:SBI証券より>
その後はいったん5万円台に戻したものの、4月27日には再び6万円台に乗せ、6万537円で取引を終えました。中東情勢の一時停戦で緊張がやわらいだことと、AIや半導体関連の銘柄が世界的に買われていることもあり、株式市場全体が盛り上がっています。こうした活発な雰囲気の中で上場した銘柄は、初値にしっかり反映されました。
4月IPOは6勝2敗でした。後半にかけて調子を上げ、5連勝で締めくくっています。印象的だったのは、上場日の力強さです。バトンズは上場初日に初値がつかず、二日目まで持ち越しました。犬猫生活と梅乃宿酒造は、初値がついた後も株価が上昇し、ストップ高となっています。この結果から考えられるのは、IPO市場に投資家の関心や資金が戻りつつある、ということです。今後出てくるIPOにとっても、良い影響につながる可能性があります。
2026年は、年明けからIPOが7連敗と苦しいスタートになり、不安を感じた人も多かったのではないでしょうか。しかし、株式市場には波があり、不調が永遠に続くことはありません。4月の好成績はそれを証明してくれました。今後については、現在停戦中の中東情勢なども影響してくるかと思いますが、しっかりと情報収集して冷静に対処していきたいですね。
やっと調子が戻ってきたところですが、5月のIPOはまだ真っ白です。スケジュールが空いてしまうのは残念ですが、次のチャンスに向けた準備期間とも言えます。上場の噂がある企業を、今のうちにチェックしておきましょう。
当サイトのIPO上場観測企業のまとめでは、上場の可能性がある企業を紹介しています。現時点では、配車アプリ大手のGO(ゴー)が今年の夏ごろ、ニュースアプリのスマートニュースが10月の上場を目指して準備中と報じられています。どちらも上場すれば話題性の高いの企業なので、今後の動きに注目していきます。
また海外では、あのイーロン・マスク氏率いるスペースXが6月にも上場かと、大きな話題になっています。米国IPOは日本のIPOとは少し違いますが、人気企業は海外投資家向けに販売を行うこともあります。次のIPO情報が入ってくるのを、楽しみに待ちたいところです。
コラム一覧へ戻る