トップページ > コラム > 2022年のIPOの結果をまとめました!
二日目に持ち越しされていたスマサポの初値が決定し、2022年のIPOは全て終わりました。昨日で終わりかと思いきや、最後にもうひと盛り上がりしましたね。それでは2022年の振り返りと初値売り利益ランキングを紹介していきます。
2022年のIPOは72勝18敗1分、勝率79%でした。例年と比べるとやや苦戦しています。
年明け最初のIPOが公募割れし、その後ウクライナ情勢が悪化、急激な円安が進み世界的な金融不安がはじまる、という逆境からのスタートでした。その後も公募割れや上場中止が相次ぐ中、6月のANYCOLORで久しぶりに盛り上がりました。そのままの勢いで盛り返すかと期待しましたが、そうはうまく行かず一進一退で波に乗り切れない結果でした。
回復傾向が見えたのは7月からです。最初のINTLOOPは残念ながら公募割れでしたが、その後11月に入るまで連勝が続きます。この辺りで流れが変わったようで、下半期だけの戦績を見ると46勝7敗1分と勝率85%でした。上半期が勝率70%だったので、かなり盛り返したのが分かります。12月半ばの日銀による緩和縮小のサプライズ発表は肝を冷やしましたが、何とか踏みとどまってくれました…。
2023年のIPOはすでに第1弾「テクノロジーズ」が発表されています。今の勢いのまま良いスタートを切ってもらいたいです!
それでは2022年のIPOを初値売り利益ランキングをご覧ください!
企業名 | 公募価格 | 初値 | 利益 (初値売り時) |
初値 上昇率 |
狙い目証券 |
---|---|---|---|---|---|
![]() INFORICH (9338) |
4,600円 | 10,510円 | +59.1万円 | +128.5% | 大和(主) SBI(副) 楽天 CONNECT 岡三オンライン |
![]() ウェルプレイド・ ライゼスト (9565) |
1,170円 | 6,200円 | +50.3万円 | +429.9% | SBI(主) 大和(副) 松井 マネックス 楽天 岩井 ネオトレード CONNECT |
![]() ANYCOLOR (5032) |
1,530円 | 4,810円 | +32.8万円 | +214.4% | 大和(主) SBI(副) 野村 松井 マネックス CONNECT カブコム |
イーディーピー (7794) |
5,000円 | 8,200円 | +32.0万円 | +64.0% | SMBC日興(主) SBI(副) 野村 楽天 マネックス 大和 岡三オンライン CONNECT |
アイズ (5242) |
2,200円 | 5,160円 | +29.6万円 | +134.5% | SBI(主) 松井 マネックス 岩井 ネオトレード |
企業名 | 公募価格 | 初値 | 利益 (初値売り時) |
初値 上昇率 |
狙い目証券 |
eWeLL (5038) |
1,700円 | 3,910円 | +22.1万円 | +130.0% | 大和(主) 野村(副) SBI 松井 マネックス CONNECT |
pluszero (5132) |
1,650円 | 3,805円 | +21.55万円 | +130.6% | SMBC日興(主) SBI(副) 大和 マネックス 楽天 松井 CONNECT |
BeeX (4270) |
1,600円 | 3,750円 | +21.5万円 | +134.4% | 大和(主) SBI 楽天 CONNECT 岡三オンライン |
ビジネスコーチ (9562) |
2,070円 | 4,155円 | +20.85万円 | +100.7% | SMBC日興(主) SBI(副) マネックス 楽天 岡三オンライン |
セカンドサイト アナリティカ (5028) |
1,390円 | 3,190円 | +18.0万円 | +129.5% | SMBC日興(主) 大和(副) SBI 楽天 CONNECT |
企業名 | 公募価格 | 初値 | 利益 (初値売り時) |
初値 上昇率 |
狙い目証券 |
1位は、大和証券が主幹事を務めたINFORICHの+59.1万円です。オーバーアロットメントによる売出込みでも当たりが645本しかなく、ここまで少ないIPOはとても珍しいです。さらに公開価格が4,600円と値がさ株だったため、買いが入ると一気に株価が跳ね上がり、初値売り利益でトップに躍り出ました。
2位は、SBI証券が主幹事を務めたウェルプレイド・ライゼストの+50.3万円です。eスポーツ関連銘柄ということで早い段階から注目を集めました。さらに公開株数が少なめ&公開価格低めの小規模IPOであり、、ロックアップもそれなりにかかっていたので申し分ない条件でした。初日値付かず、二日目も気配値上限まで寄り付かず、公募価格の5倍以上という2022年トップの高騰率となっています。
3位は、大和証券が主幹事を務めたANYCOLORの+32.8万円です。上半期一番の話題となったIPOでした。公開株数は普通の多さで、公開価格も割安では無い、とIPOの条件としては決して良いわけではありませんでしたが、話題性と事業の将来性が買われ、これだけ上昇しています。
今年は後半から終盤にかけてはまずまずの盛り上がりを見せたのではないでしょうか。一撃100万円IPOこそ出ませんでしたが、上位3銘柄はいずれも話題になった銘柄です。ランキングを見ると、大和証券、SBI証券、SMBC日興が主幹事のIPOで埋め尽くされています。今年のように、公開株数が少なめのIPOが増えている場合、割当株数が多い主幹事証券からの申し込みは外せません。中でもこの3社は要チェックですね!
今年も1年「やさしいIPO株のはじめ方」をご覧くださり、ありがとうございました。スタッフ一同お礼申し上げます。
2023年もより良い情報を発信してまいります。引き続きよろしくお願いいたします。
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