2025年のIPO初値上昇ランキング

最終更新日:
2025年12月26日

 12月25日に「リブ・コンサルティング」の初値が付き、2025年のIPOが全て終了しています。年末のIPOラッシュでは大注目のSBI新生銀行が登場し、大きな盛り上がりを見せました。
 2025年のデータを見てみると、今年は東証の上場維持基準引き上げなどの影響で、上場企業数は昨年に比べ約25%減少しています。一方で成績を見ると、53勝10敗2分の勝率81.5%と、久しぶりに勝率を8割台に乗せました!
 IPO件数の減少は残念ですが、質の高いIPOが多く、年間を通じて好調なIPO市場だったと言えるでしょう。

 では、2025年の「初値売り利益」ランキングをご覧ください!

2025年のIPOの初値売り利益ランキング

表は左右にスライドしてご確認ください
企業名 公募価格 初値 利益
(初値売り時)
初値
上昇率
狙い目証券
第1位
フラー
(387A)
1,170円 5,200円 +40.3万円 +344.4% SBI
岩井
SMBC日興
松井
マネックス
楽天
ネオトレード
第2位
ZenmuTech
(338A)
1,580円 5,000円 +34.2万円 +216.5% 岡三
SBI(副)
松井
アイザワ
岩井
マネックス
岡三オンライン
第3位
クラシコ
(442A)
1,390円 3,270円 +18.8万円 +135.3% 大和
SBI
楽天
松井
マネックス
岩井
大和コネクト
岡三オンライン
ビジュアル・
プロセッシング・
ジャパン

(334A)
1,430円 3,040円 +16.1万円 +112.6% 岡三
SBI
松井
マネックス
楽天
岩井
岡三オンライン
eスマート
レント
(372A)
4,330円 5,730円 +14.0万円 +32.3% みずほ
SBI
楽天
eスマート
松井
企業名 公募価格 初値 利益
(初値売り時)
初値
上昇率
狙い目証券
辻・本郷
ITコンサルティング

(476A)
1,850円 2,980円 +11.3万円 +61.1% SBI
岩井
松井
大和コネクト
ネオトレード
岡三オンライン
エータイ
(369A)
1,510円 2,547円 +10.37万円 +68.7% 大和
SBI(副)
楽天
岩井
松井
大和コネクト
岡三オンライン
ネオトレード
オリオンビール
(409A)
850円 1,863円 +10.13万円 +119.2% 野村
SMBC日興
楽天(副)
SBI
松井
みのや
(386A)
1,540円 2,531円 +9.91万円 +64.4% みずほ
岩井
SBI
楽天
マネックス
松井
GMOコマース
(368A)
1,180円 2,131円 +9.51万円 +80.6% 大和
SMBC日興(副)
大和コネクト
eスマート
GMOクリック
DMM株
企業名 公募価格 初値 利益
(初値売り時)
初値
上昇率
狙い目証券

1位は、SBI証券主幹事を務めたフラー+40.3万円です。公開株数がとても少なく、IPOで人気化しやすいDX関連銘柄、さらに前向きな業績予想が発表されていたこともあり、買いが大きく集まりました。直前の日経平均終値が最高値に迫るなど、地合いの強さも後押しとなり、ミライロZenmuTechに続いて2025年3件目の「初日値付かず」で、公募価格比の約4.4倍まで初値を伸ばしました。

2位は、岡三証券が主幹事を務めたZenmuTech+34.2万円です。公開株数がとても少なく、業績も今後の伸びが期待できる急成長企業ということで人気が集中しました。こちらも「初日値付かず」で、大きく初値を伸ばしています。

3位は、大和証券が主幹事を務めたクラシコ+18.8万円です。「メディカルアパレル」というニッチな市場で海外展開を見据えて業績を伸ばしている会社で、公開株数が少なかったこともあり、大きく買いを集めました。

 新しくクラシコ辻・本郷ITコンサルティングがランクインしています。全体の上場企業数は減っていますが、12月に関しては前年並みの15社が上場しています。久しぶりに3社同日上場があり、年末のIPOラッシュっぽさがありました。
 2025年のIPOは好調なまま終わりました、2026年のIPOもこの勢いが引き継がれて欲しいですね!
 現時点ではスマートニュースが2026年の上場に向けて準備中のようです。また、ビットバンクなど2025年に上場の噂があったものの、結局上場しなかった企業の動向も気になります。IPO上場観測企業のまとめを見て、2026年に上場しそうな企業をチェックしておきましょう!

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