デジタルグリッド(350A)

(2025年4月14日追記)
引受価額が「4,158.4円」で決まりました。仮に、特別売り気配ではじまった時は、誠意買い(シンジケートカバー取引)により「4,158円」付近で寄り付く可能性があります。

公募価格が仮条件の上限で決まりませんでした。下限ではありませんが、公募割れの危険が高まっています。
(参考)公募価格が仮条件の下限で決まったIPOの初値一覧表

(2025年4月9日追記)
市場が不安定な状態で直近IPOが不調なことから、初値予想と総合評価を引き下げました。

 デジタルグリッドの事業内容は「電力および環境価値取引プラットフォーム『DGP(デジタルグリッドプラットフォーム)』の運営、分散型電源のアグリケーションサービスおよび脱炭素関連学習コンテンツの提供」で、東証グロース上場の中型案件(想定時価総額282.6億円、吸収金額96.0億円)です。総合的に判断して、初値の上昇は厳しそうです。

デジタルグリッドのホームページ画像
成長性 割安性
◎ △
話題性 総合評価?
△ d

基本情報

会社名 デジタルグリッド(350A) 【東証グロース】
会社URL https://www.digitalgrid.com/
会社設立 2017年10月(7年目)
主幹事証券 大和証券
その他
狙い目証券会社
SMBC日興証券SBI証券楽天証券松井証券マネックス証券大和コネクト証券岡三オンラインDMM株

IPO価格情報・初値予想(独自)

想定価格? 4,570円
仮条件? 4,400円 ~ 4,570円
公募価格? 4,520円
初値予想(独自) 4,158円 ~ 5,200円(4月14日時点)
初値? 5,310円 (公募価格比+790円 +17.5%)

・想定価格4,570円に対して、PER29.06倍、PBR5.3倍、配当利回り-%
※直近期末の決算数値をもとに、IPOによる調達資金と新規発行株数を考慮して計算しています。
1株あたり利益157.3円、1株あたり純資産864.9円、1株あたり配当金-円
※累積赤字の影響で、PERが低めに算出されています。
・直近IPOの不調を受けて、初値予想を「4,570円 ~ 5,500円(3月18日時点)」から「4,205円 ~ 5,200円(4月9日時点)」に変更しました。
・初値予想を「4,205円 ~ 5,200円(4月9日時点)」から「4,158円 ~ 5,200円(4月14日時点)」に変更しました。

IPOスケジュール

抽選申込期間? 4月7日(月)~4月11日(金)
当選発表日? 4月14日(月)
購入申込期間? 4月15日(火)~4月18日(金)
上場日? 4月22日(火)

※証券会社によって、スケジュールが異なることがあるので、必ず確認してください。
楽天証券は、購入申込期間の最終日にIPO抽選をおこなう「後期抽選型」の証券会社で、手順をふめば同一資金で“2回”抽選を受けることができます!詳しくは「後期型IPO抽選を利用して同一資金で複数回の抽選を受ける」をご覧ください。

IPO当選株数

公募株数? 250,000株
売出株数(OA含む)? 1,851,000株(国内:1,352,500株、海外:498,500株)
当選株数合計 2,101,000株(国内:1,602,500株、海外:498,500株)

・当選株数は1,602,500株。売買単位が100株なので、当たりは計16,025枚
・当選本数は一般的で、普通の当たりやすさの部類に入る。

幹事証券リスト(管理人独自予想あり)

  証券会社名 割当率? 割当株数 ? 当選本数
(枚) ?
完全抽選本数
(予想) ?
主幹事 大和証券 91.33% 1,918,900株 19,189枚 1,918枚
幹事 みずほ証券 2.17% 45,600株 456枚 45枚
SMBC日興証券 1.74% 36,500株 365枚 36枚
SBI証券 1.30% 27,400株 274枚 123枚
東海東京証券 1.30% 27,400株 274枚 27枚
楽天証券 0.87% 18,200株 182枚 182枚
松井証券 0.43% 9,100株 91枚 63枚
マネックス証券 0.43% 9,100株 91枚 91枚
岡三証券 0.10% 2,200株 22枚 2枚
極東証券 0.10% 2,200株 22枚 0枚
丸三証券 0.10% 2,200株 22枚 2枚
水戸証券 0.10% 2,200株 22枚 0枚

SMBC日興証券SBI証券楽天証券松井証券マネックス証券から当選のチャンス。
・その他、大和コネクト証券から申し込み可能となりました。(3月19日追記)
・その他、岡三オンラインから申し込み可能となりました。(3月19日追記)
・その他、DMM株から申し込み可能となりました。(3月31日追記)

株主構成、ロックアップなど?

株主名 比率 ロック
アップ
㈱東芝 11.27% 180日間
WiL Fund Ⅱ L.P. 9.02% 180日間
豊田 祐介(社長) 7.7% 180日間
三菱商事㈱ 4.65%
フーバー・インベストメント㈱ 4.51% 180日間
㈱FD 4.51% 180日間
近清 拓馬 4.24% 180日間
合同会社OTS 3.38% 180日間
東急不動産㈱ 3.38% 180日間
嶋田 剛久 3.27% 180日間

※「三菱商事㈱」の保有株式は全て売出株式で放出するため、ロックアップに関係ありません。

企業業績のデータ(5年分)

⇒デジタルグリッドの有価証券届出書 [PDF]

  2021年
3月
2021年
7月
2022年
7月
2023年
7月
2024年
7月
売上高(百万円)? 186 177 1,210 1,691 3,515
経常利益(百万円)? △362 △43 36 443 1,253
当期純利益(百万円)? △370 △125 26 657 972
純資産額(百万円)? 952 827 2,599 3,256 4,228
1株あたりの純資産額(円)? △2,862 △3,109 △2,704 △160 4
1株あたりの純利益(円)? △772 △248 47 111 164
自己資本比率(%)? 65.0 50.9 75.4 54.6 36.8
自己資本利益率(%)? - - 1.5 22.4 26.0

※2021年に期末月が3月から7月に変更。
※2023年7月期以降、株式1株につき10株の分割を反映
・2025年7月期は第2四半期時点で売上高3,308百万円、経常利益1,660百万円を達成しています。IPOで得た資金は投融資資金に充てる予定です。

管理人からのコメント

 デジタルグリッド(350A)は、「電力および環境価値取引プラットフォーム『DGP(デジタルグリッドプラットフォーム)』の運営、分散型電源のアグリケーションサービスおよび脱炭素関連学習コンテンツの提供」を主な事業としています。DGP(デジタルグリッドプラットフォーム)は、ユーザーが発電家から直接電力を購入できる仕組みで、「電力取引のメルカリ」と表現されることもあります。電力小売りを介さずに、カスタマイズ性の高い電力の直接取引を可能にしています。

 2020年にDGPをリリースしてから順調に導入実績を積み重ねており、2023年8月には導入拠点数が2,000を超えました。電気代の上昇に伴い、徐々に需要が増えているようです。記事作成時点で会社発表の業績予想は出ていませんが、2025年7月期の中間決算を見ると売上も利益も順調に伸ばしています。

 主要株主には解除条件のないロックアップがかかっていますが、想定価格が高いため、どうしても売り圧力が強くなりそうです。総合的に判断して、初値の上昇は厳しそうです。

※想定価格が4,570円と値がさ株のため、上場直前のIPO市場の状況や上場当日の相場環境の影響を受けやすく、初値が思わぬ変動をすることがあるのでご注意ください。

 ネット証券では、SMBC日興証券SBI証券楽天証券松井証券マネックス証券大和コネクト証券岡三オンラインDMM株から申し込み可能となっています。

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