フリー(4478)

 フリーの事業内容は「スモールビジネス向けクラウドERPサービスの提供」で、東証マザーズ上場の超大型案件(想定時価総額839.5億円、吸収金額239.4億円)です。 統計的に初値の上がりやすい「クラウド関連」、「大和証券が主幹事」案件ですが、規模的に初値の大幅上昇はむずかしいでしょう。

フリーのホームページ画像
成長性 割安性
にじゅうまる △
話題性 総合評価?
○ c


基本情報

会社名 フリー(4478) 【東証マザーズ】
会社URL https://corp.freee.co.jp/
狙い目証券会社 大和証券(主幹事)、SBI証券野村證券岩井コスモ証券
楽天証券東海東京証券松井証券カブドットコム証券DMM株
SBI証券468バナー

(↑SBI証券は、「フリー」の幹事証券です!)

IPO日程と価格決定(初値予想)

想定価格? 1,800円
仮条件? 1,800円 ~ 2,000円
公募価格? 2,000円
初値予想(独自) 1,800円 ~ 2,300円(11月7日時点)
初値? 2,500円 (公募価格比+500円 +25.0%)

・想定価格1,800円に対して、PER-倍、PBR8.97倍、配当利回り-
(直近期末の決算数値をもとに、IPOによる調達資金と新規発行株数を考慮して計算しています。 1株あたり利益-59.6円、1株あたり純資産200.6円、1株あたり配当金-円。)
※想定価格は有価証券届出書提出時における想定仮条件(1,660円~1,940円)の平均価格(1,800円)で計算しています。

IPOスケジュール

抽選申込期間? 12月3日(火)~12月6日(金)
当選発表日? 12月9日(月)
購入申込期間? 12月10日(火)~12月13日(金)
上場日? 12月17日(火)

※証券会社によって、スケジュールが異なることがあるので、必ず確認してください。

IPO当選株数

公募株数? 5,435,200株(国内:167,100株、海外:5,268,100株
売出株数(OA含む)? 13,130,800株(国内4,313,000株、海外:7,728,100株)
当選株数合計 18,566,000株(国内4,480,100株、海外:14,085,900株)

・当選株数は8,354,700株。売買単位が100株なので、当たりは計83,547枚
・当選本数は非常に多く、かなり当たりやすい部類に入る。
・公募株数の内訳が「国内:2,952,000株、海外:2,483,200株」から「国内:167,100株、海外:5,268,100株」へ変更になりました。(12月10日追記)

幹事証券リスト(管理人独自予想あり)

  証券会社名 割当率? 割当株数 ? 当選本数
(枚) ?
完全抽選本数
(予想) ?
共同主幹事 三菱UFJ
モルガン・
スタンレー証券
54.66% 3,044,600株 30,446枚 3,044枚
大和証券 28.85% 1,607,100株 16,071枚 2,410枚
メリルリンチ
日本証券
1.63% 90,600株 906 -枚
幹事 SBI証券 8.05% 448,100株 4,481枚 2,016枚
野村證券 3.69% 205,500株 2,055枚 205枚
みずほ証券 1.37% 76,100株 761枚 76枚
岩井コスモ証券 0.27% 15,100株 151枚 15枚
東洋証券 0.27% 15,100株 151枚 15枚
楽天証券 0.27% 15,100株 151枚 151枚
いちよし証券 0.13% 7,500株 75枚 11枚
エース証券 0.13% 7,500株 75枚 7枚
ちばぎん証券 0.13% 7,500株 75枚 -枚
東海東京証券 0.13% 7,500株 75枚 7枚
松井証券 0.13% 7,500株 75枚 52枚
丸三証券 0.13% 7,500株 75枚 7枚
水戸証券 0.13% 7,500株 75枚 -枚

大和証券(主幹事)、SBI証券野村證券岩井コスモ証券楽天証券東海東京証券松井証券から当選のチャンス。
・その他、カブドットコム証券から申し込み可能となりました。(11月11日追記)
・その他、DMM株から申し込み可能となりました。(11月27日追記)
・国内公募株数の変更と、売出株数の割当を反映しました。(12/10追記)

株主構成、ロックアップなど?

株主名 比率 ロック
アップ
佐々木大輔(社長) 24.90% 360日間
DCM VI, L.P. 11.66% 360日間
A-Fund, L.P. 6.84% 360日間
IVP Fund II A, L.P. 5.04% 180日間
(株)リクルート 4.81% 360日間
横路隆 4.75% 360日間
LINE(株) 4.42% 180日間
Palace Investments Pte. Ltd. 3.72% 180日間
(株)SMBC信託銀行 (特定運用金外信託口 契約番号12100440 ) 3.17% 180日間
東後澄人 3.14% 180日間

 

企業業績のデータ(5年分)

  2015年
6月
2016年
6月
2017年
6月
2018年
6月
2019年
6月
売上高(百万円)? 216 569 1,202 2,415 4,517
経常利益(百万円)? △983 △2,130 △2,206 △3,399 △2,851
当期純利益(百万円)? △986 △2,139 △2,258 △3,406 △2,778
純資産額 (百万円)? 431 2,880 4,042 693 4,510
1株あたりの純資産額(円)? △139 △309 △465 △248 △288
1株あたりの純利益(円)? △108 △200 △194 △93 △68
自己資本比率(%)? 59.5 81.8 77.3 19.4 56.8
自己資本利益率(%)? - - - - -

※2018年6月期まで単独決算。2019年6月期から連結決算。
※2018年6月期以降、株式1株につき3株の分割を反映。
・2020年6月期は、第1四半期時点で売上1,491百万円、経常利益-489百万円となっています。IPOで得た資金は、広告宣伝費、販売促進費、人件費、研究開発費に充てる予定です。

管理人からのコメント

 フリー(4478)、クラウド会計ソフトのシェアはNo.1で、導入数も右肩上がりで伸びています。現在は先行投資の関係上、赤字が続いていますが、月額課金制なので、ユーザー数が減らなければ将来的に安定利益が見込めます。「クラウド関連」はIPOで人気になりやすいテーマですが、今回は赤字上場に加え、規模が大きすぎるので、初値の大幅な上昇は難しいでしょう。

 直近のIPOで「大型案件」、「赤字上場」、「クラウド関連(IT企業)」など今回と似たような条件だったのが、Chatwork(4448)Sansan(4443)です。この2社の結果を見ると、公募割れの可能性もありそうです。仮条件の水準を見てから申し込むか判断しましょう。

 ネット証券では、大和証券(主幹事)、SBI証券野村證券岩井コスモ証券楽天証券東海東京証券松井証券カブドットコム証券DMM株から申し込み可能となっています。

(11月12日追記)
同日にウィルズ(4482)が上場することになり、買いがさらに期待しづらくなりました。

↑