Finatextホールディングス[フィナテキストホールディングス](4419)

(12月13日追記)
・引受価額が「1,193.25円」で決まりました。仮に、特別売り気配ではじまった時は、誠意買い(シンジケートカバー取引)により「1,193円」付近で寄り付く可能性があります。

(2021年12月6日追記)
弱気の仮条件を受けて、初値予想と総合評価を引き下げました。

 Finatextホールディングス[フィナテキストホールディングス]の事業内容は「証券・保険ビジネス向けクラウド基幹システムの提供及びデータ解析・サービス開発支援」で、東証マザーズ上場の大型案件(想定時価総額628.9億円、吸収金額229.6億円)です。 統計的に初値の上がりやすい「クラウド関連」、「大和証券が主幹事」の案件ですが、総合的に見て、初値は小幅な上昇にとどまると予想します。

Finatextホールディングス[フィナテキストホールディングス]のホームページ画像
成長性 割安性
にじゅうまる △
話題性 総合評価?
○ D


基本情報

会社名 Finatextホールディングス[フィナテキストホールディングス](4419) 【東証マザーズ】
会社URL https://hd.finatext.com/
狙い目証券会社 大和証券(共同主幹事)、松井証券(副幹事)、楽天証券岩井コスモ証券マネックス証券CONNECTauカブコム証券STREAMDMM株

IPO日程と価格決定(初値予想)

想定価格? 1,290円
仮条件? 1,100円 ~ 1,290円
公募価格? 1,290円
初値予想(独自) 1,150円 ~ 1,500円(12月6日時点)
初値? 990円 (公募価格比-300円 -23.3%)

・想定価格1,290円に対して、PSR22.86倍、PBR6.25倍、配当利回り-
(直近期末の決算数値をもとに、IPOによる調達資金と新規発行株数を考慮して計算しています。 1株あたり利益-20.8円、1株あたり純資産206.5円、1株あたり配当金-円。)
・仮条件を受けて、初値予想を「1,290円 ~ 1,700円(11月16日時点)」から「1,150円 ~ 1,500円(12月6日時点)」に変更しました。

IPOスケジュール

抽選申込期間? 12月6日(月)~12月10日(金)
当選発表日? 12月13日(月)
購入申込期間? 12月15日(水)~12月20日(月)
上場日? 12月22日(水)

※証券会社によって、スケジュールが異なることがあるので、必ず確認してください。

IPO当選株数

公募株数? 2,800,000株
売出株数(OA含む)? 14,996,900株
当選株数合計 17,796,900株

・当選株数は17,796,900株。売買単位が100株なので、当たりは計177,969枚
・当選本数は非常に多く、かなり当たりやすい部類に入る。

幹事証券リスト(管理人独自予想あり)

  証券会社名 割当率? 割当株数 ? 当選本数
(枚) ?
完全抽選本数
(予想) ?
共同主幹事 大和証券 73.91% 13,154,500株 131,545枚 13,154枚
三菱UFJ
モルガン・
スタンレー証券
24.35% 4,333,100株 43,331枚 4,333枚
幹事 松井証券 0.43% 77,300株 773枚 541枚
あかつき証券 0.39% 69,600株 696枚 0枚
楽天証券 0.39% 69,600株 696枚 696枚
岩井コスモ証券 0.26% 46,400株 464枚 46枚
マネックス証券 0.26% 46,400株 464枚 464枚

大和証券(共同主幹事)、松井証券(副幹事)、楽天証券岩井コスモ証券マネックス証券から当選のチャンス。
・その他、CONNECTから申し込み可能となりました。(11月17日追記)
・その他、auカブコム証券から申し込み可能となりました。(11月18日追記)
・その他、STREAMから申し込み可能となりました。(11月22日追記)
・その他、DMM株から申し込み可能となりました。(11月29日追記)

株主構成、ロックアップなど?

株主名 比率 ロック
アップ
林 良太(社長) 38.12% 180日間
auフィナンシャルホールディングス(株) 12.78% 180日間
UTEC3号投資事業有限責任組合 11.56% 180日間
ジャフコSV5共有投資事業有限責任組合 9.98% 180日間
伊藤 祐一郎 3.59% 180日間
伊藤 英佑 3.43% 継続保有
(株)GCIキャピタル 2.85% 180日間
ジャフコSV5スター投資事業有限責任組合 2.49% 180日間
渡辺 努 2.39% 180日間
戸田 真史 2.24% 180日間

 

企業業績のデータ(5年分)

  2016年
11月
2017年
11月
2018年
11月
2019年
11月
2021年
3月
売上高(百万円)? 314 795 1,038 1,707 2,751
経常利益(百万円)? 78 338 316 △767 △758
当期純利益(百万円)? 54 221 209 △1,567 △1,013
純資産額 (百万円)? 418 2,068 8,071 7,353 6,486
1株あたりの純資産額(円)? 11 18 19 △37 △63
1株あたりの純利益(円)? 2 8 7 △55 △36
自己資本比率(%)? 61.0 84.2 92.8 58.7 45.5
自己資本利益率(%)? 13.0 10.7 2.6 - -

※2018年12月3日付けで持株会社体制へ移行。
※2020年に期末月を11月から3月(2021年)に変更。
※2018年11月期まで単独決算。2019年11月期から連結決算。
※2011年3月期以降、株式1株につき100株の分割を反映。
・2022年3月期は、第2四半期時点で売上897百万円、経常損失△489百万円となっています。IPOで得た資金は、事業拡大にかかわる運転資金、関連会社投融資資金、借入金の返済、設備資金に充てる予定です。

管理人からのコメント

 Finatextホールディングス[フィナテキストホールディングス](4419)、金融インフラ事業では、証券業務と証券サービスにかかわる「ウェブサイト」や「モバイルアプリ」などを運営するのに必要となる複雑なシステムを、クラウド上でSaaS型(インストールせずにネット経由で利用できる)のシステムとして提供しています。連結子会社であるSMART+(スマートプラス)の「STREAM」もこのうちの一つです。

(11月22日追記)STREAMからFinatextホールディングス申込可能になりました!

 フィンテックソリューション事業では、金融機関のニーズに合わせて、ビジネス企画から開発、マーケティングまで、幅広いサービスを提供しています。ビッグデータ解析事業では、企業が保有するPOS(売上実績を単品単位で集計する機械)データやクレジットカードデータなどのビッグデータを解析し、解析結果をライセンスデータとして、官公庁や国内外の金融機関に販売しています。

 ビッグデータ解析事業は黒字化していますが、金融インフラ事業の赤字が大きく、全体の足を引っ張っています(フィンテックソリューション事業は、小さめの赤字)。公開株数が非常に多く、かなり重ための案件ですので、初値は小幅な上昇にとどまると予想します。

 ネット証券では、大和証券(共同主幹事)、松井証券(副幹事)、楽天証券岩井コスモ証券マネックス証券CONNECTauカブコム証券STREAMDMM株から申し込み可能となっています。

(11月17日追記)
同日に、リニューアブル・ジャパン(9522)サインド(4256)THECOO(4255)が上場することになり、買いが集まりにくくなりました。

(11月18日追記)
同日に、サクシード(9256)網屋(4258)が上場することになり、さらに買いが集まりにくくなりました。

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