SBI新生銀行(8303)

 SBI新生銀行の事業内容は「銀行とノンバンクの機能を併せ持つ総合金融サービス」で、東証プライム上場の超大型案件(想定時価総額12,895.2億円、吸収金額3,676.3億円)です。総合的に判断して、初値の上昇は厳しそうです。

SBI新生銀行のホームページ画像
成長性 割安性
◎ △
話題性 総合評価?
◎ D

基本情報

会社名 SBI新生銀行(8303) 【東証プライム】
会社URL https://www.sbishinseibank.co.jp/
会社設立 1952年12月(72年目)
主幹事証券 野村證券
その他
狙い目証券会社
SBI証券(共同主幹事)SMBC日興証券(共同主幹事)松井証券岩井コスモ証券岡三オンライン三菱UFJ eスマート証券(?)大和コネクト証券(?)

IPO価格情報・初値予想(独自)

想定価格? 1,440円
仮条件? 未発表
公募価格? 未発表
初値予想(独自) 1,324円 ~ 1,700円(11月13日時点)
初値? -

・想定価格1,440円に対して、PER15260.77倍、PBR10.5倍、配当利回り0.19%
※直近期末の決算数値をもとに、IPOによる調達資金と新規発行株数を考慮して計算しています。
1株あたり純利益0.1円、1株あたり純資産137.5円、1株あたり配当金2.7円
※累積赤字の影響で、PERが低めに算出されています。
※2025年3月期に、資本剰余金を原資とする1,000億円の配当を実施しています。
※上場後も配当金の増加も目指しており、2026年3月期の業績予想によると、1株あたり配当金は34円となり、想定価格での配当利回りは2.36%です。

IPOスケジュール

抽選申込期間? 12月2日(火)~12月5日(金)
当選発表日? 12月8日(月)
購入申込期間? 12月9日(火)~12月12日(金)
上場日? 12月17日(水)

※証券会社によって、スケジュールが異なることがあるので、必ず確認してください。

IPO当選株数

公募株数? 89,000,000株
売出株数(OA含む)? 166,300,000株(国内:76,945,000株、海外:89,355,000株)
当選株数合計 255,300,000株(国内:165,945,000株、海外:89,355,000株)

・当選株数は165,945,000株。売買単位が100株なので、当たりは計1,659,450枚
・当選本数は非常に多く、かなり当たりやすい部類に入る。
・5,000百万円を上限として親引けによる農林中央金庫への売付けがおこなわれる可能性があります。想定価格で計算すると最大3,472,222株が公開株数から減ります。

幹事証券リスト(管理人独自予想あり)

  証券会社名 割当率? 割当株数 ? 当選本数
(枚) ?
完全抽選本数
(予想) ?
主幹事 野村證券 -% -株 -枚 -枚
共同主幹事 SBI証券 -% -株 -枚 -枚
みずほ証券 -% -株 -枚 -枚
ゴールドマン・
サックス証券
-% -株 -枚 -枚
SMBC日興証券 -% -株 -枚 -枚
BofA証券 -% -株 -枚 -枚
大和証券 -% -株 -枚 -枚
幹事 岡三証券 -% -株 -枚 -枚
三菱UFJ
モルガン・
スタンレー証券
-% -株 -枚 -枚
松井証券 -% -株 -枚 -枚
岩井コスモ証券 -% -株 -枚 -枚
極東証券 -% -株 -枚 -枚
Jトラスト
グローバル証券
-% -株 -枚 -枚
東洋証券 -% -株 -枚 -枚
水戸証券 -% -株 -枚 -枚
むさし証券 -% -株 -枚 -枚

※「割当率」や「当選本数」などの数字は、仮条件決定時付近に発表。
SBI証券(共同主幹事)SMBC日興証券(共同主幹事)松井証券岩井コスモ証券から当選のチャンス。
・三菱UFJモルガン・スタンレー証券が幹事なので、後から三菱UFJ eスマート証券の取り扱いも発表される可能性があります。
・大和証券が幹事なので、後から大和コネクト証券の取り扱いも発表される可能性があります。
・その他、岡三オンラインから申し込み可能となりました。(11月14日追記)

株主構成、ロックアップなど?

株主名 比率 ロック
アップ
SBI地銀ホールディングス(株) 60.75% 180日間
SBIホールディングス(株) 38.19% 180日間
川島 克哉(社長) 0.02% 継続保有
畑尾 勝巳 0.01% 継続保有
寺澤 英輔 0.01% 継続保有
執行役員 0.00% 継続保有
平沢 晃 0.00% 継続保有
鍵田 裕之 0.00% 継続保有
薦田 貴久 0.00% 継続保有
牧角 司 0.00% 継続保有

※保有株式の比率は、小数点以下第3位を切り捨て

企業業績のデータ(5年分)

⇒SBI新生銀行の有価証券届出書 [PDF]

 2021年
3月
2022年
3月
2023年
3月
2024年
3月
2025年
3月
経常収益(百万円)? 374,247 373,328 421,853 530,771 614,001
経常利益(百万円)? 44,398 28,299 52,136 61,072 77,797
当期純利益(百万円)? 45,109 20,385 42,771 57,924 84,499
純資産額(百万円)? 930,742 924,316 966,506 966,724 959,249
1株あたりの純資産額(円)? 4,284 4,484 16,033,315,143 1,273 1,151
1株あたりの純利益(円)? 202 97 712,851,750 71 113
自己資本比率(%)? 8.6 8.9 7.0 6.0 4.7
自己資本利益率(%)? 4.9 2.2 4.5 6.0 8.8

※連結決算のみ
※2022年3月期以降、株式1株につき6株の分割、2023年3月期以降、株式1株につき14,000,000株の分割を反映
※2023年3月期以降、株式20,000,000株の1株への併合を反映
・2025年3月期は第2四半期時点で経常収益364,215百万円、経常利益62,439百万円を達成しています。IPOで得た資金は運転資金に充てる予定です。

管理人からのコメント

 SBI新生銀行(8303)は、「銀行とノンバンクの機能を併せ持つ総合金融サービス」を主な事業としています。1952年に日本長期信用銀行として設立され、倒産や国有化を経て2000年に「新生銀行」として再出発しました。2021年にはSBIホールディングスの子会社となり、2023年に「SBI新生銀行」へ名称を変更しています。インターネットバンキングを強みとしつつ、全国に23店舗を展開し、利用者からは各種手数料の安さや預金金利の高さが評価されています。2025年9月には、預金残高がSBI証券の買付余力に自動反映される新サービス「SBIハイパー預金」を開始しました。

 実は同行は2023年に上場廃止しています。当時は旧日本長期信用銀行時代の公的資金の返済という課題があり、上場廃止は返済への自由度を高める狙いがありました。2025年7月に完済した上での再上場となります。

 直近の業績を見ると、収益も利益もしっかり伸びています。また、早くも配当金の予定も発表しており、配当目当ての買いもありそうです。しかし、それでもこれだけ大規模だと初値は重そうです。比較として直近上場したネット銀行2行の結果を掲載します。

表は左右にスライドしてご確認ください
上場日 企業名 上場市場 当たり
本数
公募価格 初値 初値売り利益
(上昇率)
2023/4/21 楽天銀行
(5838)
東証プライム 319,849本 1,400円 1,856円 +4.6万円
(+7.5%)
2023/3/29 住信SBIネット銀行
(418A)
東証
スタンダード
357,666本 1,200円 1,222円 +0.2万円
(+1.8%)

 想定価格はそれほど高くなく、主要株主には解除条件のないロックアップがかかっていますが、公開株数が多いのが気がかりです。総合的に判断して、初値の上昇は厳しそうです。

 ネット証券では、SBI証券(共同主幹事)SMBC日興証券(共同主幹事)松井証券岩井コスモ証券岡三オンラインから申し込み可能となっています。

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