オリオンビール(409A)

 オリオンビールの事業内容は「酒類清涼飲料の製造・販売及びホテル等の運営」で、東証プライム上場の大型案件(想定時価総額314.3億円、吸収金額191.9億円)です。統計的に初値が上昇しやすい「想定価格が1,000円以下」、「直前IPOから30日以上」の案件ですが、総合的に判断して、初値は小幅な上昇にとどまると予想します。

オリオンビールのホームページ画像
成長性 割安性
○ ○
話題性 総合評価?
◎ C

基本情報

会社名 オリオンビール(409A) 【東証プライム】
会社URL https://www.orionbeer.co.jp/
会社設立 1957年5月(68年目)
主幹事証券 野村證券
その他
狙い目証券会社
SMBC日興証券(共同主幹事)楽天証券(副幹事)SBI証券松井証券

IPO価格情報・初値予想(独自)

想定価格? 770円
仮条件? 未発表
公募価格? 未発表
初値予想(独自) 770円 ~ 1,100円(8月21日時点)
初値? -

・想定価格770円に対して、PER4.30倍、PBR1.7倍、配当利回り15.63%
※直近期末の決算数値をもとに、IPOによる調達資金と新規発行株数を考慮して計算しています。
1株あたり利益178.9円、1株あたり純資産464.7円、1株あたり配当金120.3円
※法人税等調整額の影響で、PERが低めに算出されています。
※今期は40円の配当を予定しています。想定価格で算出すると配当利回りは5.19%になります。

IPOスケジュール

抽選申込期間? 9月9日(火)~9月12日(金)
当選発表日? 9月16日(火)
購入申込期間? 9月17日(水)~9月22日(月)
上場日? 9月25日(木)

※証券会社によって、スケジュールが異なることがあるので、必ず確認してください。

IPO当選株数

公募株数? 0株
売出株数(OA含む)? 24,923,200株
当選株数合計 24,923,200株

・当選株数は24,923,200株。売買単位が100株なので、当たりは計249,232枚
・当選本数は非常に多く、かなり当たりやすい部類に入る。
・公開株式のうち、一部が海外販売される可能性があります。
・1,907百万円を上限として親引けによるオリオンビール従業員持株会などへの売付けがおこなわれる可能性があります。想定価格で計算すると最大2,475,974株が公開株数から減ります。

幹事証券リスト(管理人独自予想あり)

  証券会社名 割当率? 割当株数 ? 当選本数
(枚) ?
完全抽選本数
(予想) ?
主幹事 野村證券 -% -株 -枚 -枚
共同主幹事 みずほ証券 -% -株 -枚 -枚
SMBC日興証券 -% -株 -枚 -枚
幹事 楽天証券 -% -株 -枚 -枚
SBI証券 -% -株 -枚 -枚
松井証券 -% -株 -枚 -枚

※「割当率」や「当選本数」などの数字は、公募価格決定時付近に発表。
SMBC日興証券(共同主幹事)楽天証券(副幹事)SBI証券松井証券から当選のチャンス。

株主構成、ロックアップなど?

株主名 比率 ロック
アップ
野村キャピタル・パートナーズ第一号投資事業有限責任組合 36.16% 180日間
CJP MC Holdings, L.P. 34.75% 180日間
アサヒビール(株) 9.23% 180日間
近鉄グループホールディングス(株) 9.21% 180日間
村野 一(社長) 1.08% 180日間
Patric Dougan 0.98% 180日間
オリオンビール従業員持株会 0.77% 180日間
嘉手苅 義男 0.63% 180日間
吹田 龍平太 0.52% 180日間
亀田 浩 0.41% 180日間

企業業績のデータ(5年分)

⇒オリオンビールの有価証券届出書 [PDF]

 2021年
3月
2022年
3月
2023年
3月
2024年
3月
2025年
3月
売上高(百万円)? 19,604 16,568 21,793 26,009 28,866
経常利益(百万円)? 664 586 2,689 2,818 3,447
当期純利益(百万円)? 1,118 809 6,551 4,649 7,301
純資産額(百万円)? 57,659 57,792 15,669 25,013 18,968
1株あたりの純資産額(円)? 80,083 80,267 57,512 458 465
1株あたりの純利益(円)? 1,554 1,124 11,462 85 134
自己資本比率(%)? 89.9 90.2 35.7 45.4 37.3
自己資本利益率(%)? 2.0 1.4 17.8 19.8 33.2

※2023年3月期まで単独決算。2024年3月期から連結決算。
※2024年3月期以降、株式1株につき200株の分割を反映
・2026年3月期は第1四半期時点で売上高7,045百万円、経常利益1,084百万円を達成しています。

管理人からのコメント

 オリオンビール(409A)は、「酒類清涼飲料の製造・販売及びホテル等の運営」を主な事業としています。沖縄発祥の1957年創業の老舗ビールメーカーが、ついに上場を発表しました。定番の『オリオン ザ・ドラフト』だけでなく、最近はプレミアムビールやフルーツフレーバーのチューハイなど、個性豊かな商品を多数発売しています。2002年にアサヒビールと業務提携したことにより、沖縄県外にも広く流通するようになりました。

 直近の業績を見ると、売り上げはやや鈍化しているように見えますが、利益は着実に伸びています。また、配当性向50%を目標にしており、今期も40円の配当が実施される予定です。想定価格で算出すると配当利回りは5.19%になります。さらに、株主優待(ビールorオリジナルTシャツ)も設定されているため、配当・優待狙いの買いがある程度入りそうです。同社は今年開業したジャングリア沖縄の影響で、沖縄の観光業はさらに盛り上がると想定しており、その波に乗っていく構えです。

 公開株数が多いのが気がかりですが、主要株主には解除条件のないロックアップがかかっています。想定価格も低めなので、ある程度需給のバランスは取れそうです。
 同日にGMOコマースが上場予定ですが、規模が大きくないためあまり影響がなさそうです。 総合的に判断して、初値は小幅な上昇にとどまると予想します。

 ネット証券では、SMBC日興証券(共同主幹事)楽天証券(副幹事)SBI証券松井証券から申し込み可能となっています。

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