GMOコマース(410A)

 GMOコマースの事業内容は「店舗のCX向上、およびDX推進を支援するマーケティングプラットフォーム等の開発、提供」で、東証グロース上場の中型案件(想定時価総額59.9億円、吸収金額20.9億円)です。統計的に初値が上昇しやすい「直前IPOから30日以上」、「DX関連」の案件ですが、総合的に判断して、初値は小幅な上昇にとどまると予想します。

 過去の事例を見ると、GMOグループ上場時はGMOクリック証券にかなりの株数が委託配分されています。※くわしくは↓へ

GMOコマースのホームページ画像
成長性 割安性
○ △
話題性 総合評価?
○ C

基本情報

会社名 GMOコマース(410A) 【東証グロース】
会社URL https://www.gmo-c.jp/
会社設立 2012年11月(12年目)
主幹事証券 大和証券
その他
狙い目証券会社
SMBC日興証券(副幹事)三菱UFJ eスマート証券(?)大和コネクト証券(?)GMOクリック証券(?)

IPO価格情報・初値予想(独自)

想定価格? 1,160円
仮条件? 未発表
公募価格? 未発表
初値予想(独自) 1,500円 ~ 2,500円(8月21日時点)
初値? -

・想定価格1,160円に対して、PER27.45倍、PBR2.5倍、配当利回り2.02%
※直近期末の決算数値をもとに、IPOによる調達資金と新規発行株数を考慮して計算しています。
1株あたり利益42.3円、1株あたり純資産455.6円、1株あたり配当金23.4円

IPOスケジュール

抽選申込期間? 9月8日(月)~9月12日(金)
当選発表日? 9月16日(火)
購入申込期間? 9月17日(水)~9月22日(月)
上場日? 9月25日(木)

※証券会社によって、スケジュールが異なることがあるので、必ず確認してください。

IPO当選株数

公募株数? 1,568,400株
売出株数(OA含む)? 235,200株
当選株数合計 1,803,600株

・当選株数は1,803,600株。売買単位が100株なので、当たりは計18,036枚
・当選本数は一般的で、普通の当たりやすさの部類に入る。
・公開株式のうち、一部が海外販売される可能性があります。

幹事証券リスト(管理人独自予想あり)

  証券会社名 割当率? 割当株数 ? 当選本数
(枚) ?
完全抽選本数
(予想) ?
主幹事 大和証券 -% -株 -枚 -枚
幹事 SMBC日興証券 -% -株 -枚 -枚
野村證券 -% -株 -枚 -枚
みずほ証券 -% -株 -枚 -枚
三菱UFJ
モルガン・
スタンレー証券
-% -株 -枚 -枚

※「割当率」や「当選本数」などの数字は、仮条件決定時付近に発表。
SMBC日興証券(副幹事)から当選のチャンス。
・三菱UFJモルガン・スタンレー証券が幹事なので、後から三菱UFJ eスマート証券の取り扱いも発表される可能性があります。
・大和証券が幹事なので、後から大和コネクト証券の取り扱いも発表される可能性があります。
・GMOグループのIPOなので、後からGMOクリック証券の取り扱いも発表される可能性があります。

株主構成、ロックアップなど?

株主名 比率 ロック
アップ
GMOインターネットグループ(株) 91.67% 180日間
山名 正人(社長) 4.07% 継続保有
伊勢 主税 1.53% 継続保有
従業員 0.34% 継続保有
従業員 0.25% 継続保有
従業員 0.25% 継続保有
従業員 0.25% 継続保有
従業員 0.2% 継続保有
従業員 0.17% 継続保有
従業員 0.14% 継続保有

企業業績のデータ(5年分)

⇒GMOコマースの有価証券届出書 [PDF]

 2020年
12月
2021年
12月
2022年
12月
2023年
12月
2024年
12月
売上高(百万円)? 3,547 3,910 1,781 1,766 1,984
経常利益(百万円)? 320 179 167 220 351
当期純利益(百万円)? 168 108 213 143 218
純資産額(百万円)? 518 526 410 402 548
1株あたりの純資産額(円)? 96,013 97,427 75,887 112 152
1株あたりの純利益(円)? 31,129 20,092 39,418 40 61
自己資本比率(%)? 31.6 36.3 31.3 25.7 29.4
自己資本利益率(%)? 34.9 20.8 45.5 35.3 46.0

※2023年12月期以降、株式1株につき666株の分割を反映
・2025年12月期は第2四半期時点で売上高1,153百万円、経常利益258百万円を達成しています。IPOで得た資金はソフトウェア開発費用、人件費及び人材採用費、業務委託費、販売促進費に充てる予定です。

管理人からのコメント

 GMOコマース(410A)は、「店舗のCX向上、およびDX推進を支援するマーケティングプラットフォーム等の開発、提供」を主な事業としています。LINEやSNSを活用した、販売促進サービス『GMOマーケティングコネクト』、『GMOマーケティングDX』を提供しています。『GMOマーケティングコネクト』は、LINE・Instagram・公式アプリなどからデータを集め、より購入される可能性の高い商品を割り出し売り上げアップをサポートします。『GMOマーケティングDX』は、手間のかかるLINEアカウントやInstagramの運用をサポート・代行することで店舗の負担を減らしつつ、顧客にPRできるサービスです。

 直近の業績を見ると、2022年12月期に売り上げが大きく減っていますが、これは会計基準の変更伴い、取引を総額表示から純額表示へ変更したため見かけ上悪化したようです。2025年12月期の売上高は前年比+22.1%の2,422百万円、経常利益は前年比+44.3%の507百万円と予想しています。

 GMOグループのIPOということで、同グループのGMOクリック証券への委託配分に期待できそうです。IPOの取り扱いは2021年のHCSホールディングス以来ですが、直近10年の勝率は10割と好成績です。とくに、過去の事例を見ると、GMOグループ上場時はGMOクリック証券にかなりの株数が委託配分されています。※くわしくは↓へ

 公開株数はそれほど多くなく、主要株主に解除条件のないロックアップがかかっているため、供給はまずまず絞れています。大きな期待は持てませんが、公募割れの可能性は低そうです。
 同日にオリオンビールが上場予定なので、買いが集まりにくくなっています。総合的に判断して、初値は小幅な上昇にとどまると予想します。

 ネット証券では、SMBC日興証券(副幹事)から申し込み可能となっています。

twitter@ipokiso_com
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GMOグループのIPOはGMOクリック証券が熱い!

 今回上場するGMOコマースはGMOグループなので、同じグループ内のGMOクリック証券への委託配分が期待できます!

 GMOクリック証券は取り扱いIPO数は多くありませんが、GMOグループが上場する場合はほぼ委託配分を受けています。しかも通常の委託配分より多いのが特徴です。

会社名 公募価格
初値
初値売り
利益
割当株数
当選本数
GMOフィナンシャルゲート
(4051)
2,540円 6,550円
(+157.9%)
+40.1万円 22,400株 224枚
GMOメディア
(6180)
2,740円 5,510円
(+101.1%)
+27.7万円 39,800株 398枚
GMO TECH
(6026)
5,800円 13,640円
(+135.2%)
+78.4万円 23,400株 234枚
GMOリサーチ
(3695)
2,100円 4,900円
(+133.3%)
+28.0万円 38,400株 384枚

 このようにある程度まとまった数が配分されるうえに、GMOクリック証券ネット配分100%かつ完全平等抽選の証券会社です。資金力で差が付かないので、誰にでもチャンスがあります

 IPO狙いで口座開設しているライバルが少ないので、今回のIPOでは特に穴場の証券会社になっています。

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