インフキュリオン(438A)

 インフキュリオンの事業内容は「さまざまな産業・企業のフィンテック・パートナーとして、決済全域をカバーする組み込み型の金融・決済基盤の開発・提供および関連コンサルティングの提供」で、東証グロース上場の大型案件(想定時価総額304.5億円、吸収金額104.0億円)です。統計的に初値が上昇しやすい「SBI証券が主幹事」の案件ですが、総合的に判断して、初値の上昇は厳しそうです。

インフキュリオンのホームページ画像
成長性 割安性
◎ △
話題性 総合評価?
○ D

基本情報

会社名 インフキュリオン(438A) 【東証グロース】
会社URL https://infcurion.com/
会社設立 2006年5月(19年目)
主幹事証券 SBI証券
その他
狙い目証券会社
SMBC日興証券(副幹事)マネックス証券楽天証券岩井コスモ証券岡三オンラインSBIネオトレード証券三菱UFJ eスマート証券

IPO価格情報・初値予想(独自)

想定価格? 1,495円
仮条件? 未発表
公募価格? 未発表
初値予想(独自) 1,375円 ~ 1,650円(9月19日時点)
初値? -

※想定価格は有価証券届出書提出時における想定仮条件(1,450円~1,540円)の平均価格(1,495円)で計算しています。
・想定価格1,495円に対して、PER407.53倍、PBR6.5倍、配当利回り-%
※直近期末の決算数値をもとに、IPOによる調達資金と新規発行株数を考慮して計算しています。
1株あたり利益3.7円、1株あたり純資産231.6円、1株あたり配当金-円

IPOスケジュール

抽選申込期間? 10月9日(木)~10月15日(水)
当選発表日? 10月16日(木)
購入申込期間? 10月17日(金)~10月22日(水)
上場日? 10月24日(金)

※証券会社によって、スケジュールが異なることがあるので、必ず確認してください。

IPO当選株数

公募株数? 1,700,000株
売出株数(OA含む)? 5,254,500株
当選株数合計 6,954,500株

・当選株数は6,954,500株。売買単位が100株なので、当たりは計69,545枚
・当選本数は非常に多く、かなり当たりやすい部類に入る。
・公開株式のうち、一部が海外販売される可能性があります。
・891百万円を上限として親引けによる株式会社三井住友銀行などへの売付けがおこなわれる可能性があります。想定価格で計算すると最大595,955株が公開株数から減ります。

幹事証券リスト(管理人独自予想あり)

  証券会社名 割当率? 割当株数 ? 当選本数
(枚) ?
完全抽選本数
(予想) ?
主幹事 SBI証券 -% -株 -枚 -枚
共同主幹事 JPモルガン証券 -% -株 -枚 -枚
幹事 SMBC日興証券 -% -株 -枚 -枚
三菱UFJ
モルガン・
スタンレー証券
-% -株 -枚 -枚
野村證券 -% -株 -枚 -枚
マネックス証券 -% -株 -枚 -枚
水戸証券 -% -株 -枚 -枚
楽天証券 -% -株 -枚 -枚
岩井コスモ証券 -% -株 -枚 -枚
岡三証券 -% -株 -枚 -枚
Jトラスト
グローバル証券
-% -株 -枚 -枚

※「割当率」や「当選本数」などの数字は、公募価格決定時付近に発表。
SBI証券(主幹事)SMBC日興証券(副幹事)マネックス証券楽天証券岩井コスモ証券から当選のチャンス。
※SBI証券が主幹事のときは、IPOチャレンジポイントを活用して当選をねらいましょう!
・その他、岡三オンラインから申し込み可能となりました。(9月22日追記)
・その他、SBIネオトレード証券から申し込み可能となりました。(9月22日追記)
・その他、三菱UFJ eスマート証券から申し込み可能となりました。(9月24日追記)

株主構成、ロックアップなど?

株主名 比率 ロック
アップ
三井住友カード(株) 12.52% 360日間
(株)三井住友銀行 12.52% 360日間
丸山 弘毅(社長) 11.26% 360日間
来田 武則 9.87% 360日間
神澤 順 8.16% 180日間
Pleiad-Minerva Japan Growth Opportunities L.P. 5.65% 120日間
2倍
FinTechビジネスイノベーション投資事業有限責任組合 4.86% 90日間
1.5倍
(株)りそな銀行 3.41%
JPインベストメント1号投資事業有限責任組合 3.3%
NTTドコモビジネス(株) 2.39%

※「JPインベストメント1号投資事業有限責任組合」、「NTTドコモビジネス(株)」の保有株式は全て売出株式で放出するため、ロックアップに関係ありません。

企業業績のデータ(5年分)

⇒インフキュリオンの有価証券届出書 [PDF]

 2021年
3月
2022年
3月
2023年
3月
2024年
3月
2025年
3月
売上高(百万円)? 1,055 1,552 2,955 5,836 7,174
経常利益(百万円)? △411 △868 △417 △599 108
当期純利益(百万円)? △2,031 △1,443 △1,072 △558 75
純資産額(百万円)? 238 973 203 681 2,414
1株あたりの純資産額(円)? △1,725 △24,901 △50,139 △126 △112
1株あたりの純利益(円)? △59,874 △37,222 △25,623 △33 4
自己資本比率(%)? 13.3 33.4 7.7 15.6 46.1
自己資本利益率(%)? △411.7 △238.6 △183.6 △104.3 4.8

※2023年3月期まで単独決算。2024年3月期から連結決算。
※2024年3月期以降、株式1株につき400株の分割を反映
・2026年3月期は第1四半期時点で売上高1,992百万円、経常利益37百万円を達成しています。IPOで得た資金はプロダクト開発及び機能強化、人材採用の強化、借入金の返済に充てる予定です。

管理人からのコメント

 インフキュリオン(438A)は、「さまざまな産業・企業のフィンテック・パートナーとして、決済全域をカバーする組み込み型の金融・決済基盤の開発・提供および関連コンサルティングの提供」を主な事業としています。決済に関するさまざまなサービスを、主に企業向けに提供しています。『Wallet Station』は、「オリジナルPay」機能を企業が簡単に組み込めるサービスです。日本コカ・コーラの『Coke ON Wallet』や西日本旅客鉄道(9021)(JR西日本)の『Wesmo!』など、大手にも多数の導入実績があります。その他にも、企業のサービス内に請求書カード払い機能を組み込める『Winvoice(ウィンヴォイス)』や、サイト内にクレジットカード発行機能を組み込める『Xard(エクサード)』などを展開中です。また、三井住友フィナンシャルグループ(8316)が2025年4月から提供を開始した、法人向け金融サービス『Trunk(トランク)』では、決済基盤の開発を担っています。このサービスは1つの銀行口座で振り込みやカード決済など幅広い金融サービスを使えるというもので、請求書の写真をアプリで読み込むと振込予約まで完結できる機能や、AIが情報収集してアドバイスをしてくれる機能などが搭載されています。

 直近の業績を見ると、2024年3月期までは赤字が続いていましたが、2025年3月期には黒字化を達成しています。ただし、累積赤字の影響もあり1株あたりの純資産額はマイナスのままです。さらに現時点では売上高に対して想定時価総額が高めなのも気がかりです。このまま順調に売上が伸びていくかどうかが判断基準のひとつになりそうです。

 公開株数が多いのが気がかりです。主要株主にはロックアップがかかっていますが、解除条件が設定されているため、初値上昇の重しになりそうです。総合的に判断して、初値の上昇は厳しそうです。

 ネット証券では、SBI証券(主幹事)SMBC日興証券(副幹事)マネックス証券楽天証券岩井コスモ証券岡三オンラインSBIネオトレード証券三菱UFJ eスマート証券から申し込み可能となっています。

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