米国IPO市場で注目の“未上場3強”を比較!【SpaceX・OpenAI・Anthropic】

公開日:
2026年5月20日

(2026年6月15日追記)
2026年6月12日、スペースXが米ナスダック市場に上場しました。初値は150ドルとなり、公募価格の135ドルに対して+15ドル(+11.1%)でした。初値がついたのは日本時間13日0時50分ごろです。

(2026年6月9日追記)
2026年6月8日、OpenAIが「非公開でIPO申請を行った」と発表しました。「上場時期は未定」としていますが、早ければ2026年9月ごろの上場になりそうです。くわしくは「OpenAIの上場時期」をご覧ください。

スペースX公式サイトより

<引用:スペースX公式サイトより>

 2026年の米国IPO市場は、メガIPOで盛り上がる年になるかもしれません。SpaceX(以下スペースX)、OpenAIAnthropic(以下アンソロピック)という、世界的に知られる未上場企業の上場観測が相次いでいるからです。

 なかでもスペースXは、6月12日の上場に向けて、すでに準備が進められていると報道がありました。資金調達額は750億ドル(約12兆円)とも言われており、実現すれば史上最大のIPOになる可能性があります。
※1ドル=160円換算

 このコラムでは、上場の噂がある大型未上場企業3社を比較し、それぞれの特徴や上場規模、上場時期など、現時点でわかっている情報をわかりやすく整理していきます。コラム後半では、米国株初心者の方におすすめの証券会社を紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください!

3社の基本情報

 まずは基本情報から見ていきましょう。いずれも、事業の規模や売上が大きく、将来的な成長が期待される企業です。

表は左右にスライドしてご確認ください
  スペースX
(SpaceX)
OpenAI
アンソロピック
(Anthropic)
設立年 2002年 2015年 2021年
本社所在地 米テキサス州 米カリフォルニア州 米カリフォルニア州
創業者 イーロン・マスク (Elon Musk)など サム・アルトマン (Sam Altman)
イーロン・マスク (Elon Musk)など
ダリオ・アモデイ(Dario Amodei)
ダニエラ・アモデイ(Daniela Amodei)など
代表(CEO) イーロン・マスク サム・アルトマン ダリオ・アモデイ
従業員数 1万人超? 約4500人 約2500人
事業内容 ロケットの開発・打ち上げ
衛星打ち上げサービス
衛星インターネット通信
『ChatGPT』を始めとするAI開発・提供
APIサービス
『Claude』を始めとするAI開発・提供
APIサービス
売上高 186.74億ドル※1(2025年) 250億ドル※2 300億ドル※2

※1 目論見書より
※2 OpenAIとアンソロピックの売上は「年間収益ランレート」と呼ばれるものです。「直近の売上が1年間続いたらどうなるか」という仮定のもと計算されされます

スペースXについて

 スペースXは実業家のイーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業です。宇宙ロケットの再利用化に成功し、打ち上げにかかる時間とコストを大幅に削減しました。まさに、「宇宙開発の常識を変えた企業」です。

 「ロケットの会社」というイメージが強いですが、実は、売上のメインは衛星インターネット通信サービス『スターリンク(Starlink)』です。軌道上に打ち上げた1万基以上の衛星によって、世界中に向けた通信サービスを提供しています。

 また2026年5月には、マスク氏が率いるAI企業「xAI」がSpaceXのAI部門として統合されました。今後は、宇宙空間でのデータセンター構築など、宇宙とAIを組み合わせた取り組みも進められるようです。

詳しくはこちらのコラムで解説しています。

OpenAIについて

 OpenAIは、『ChatGPT』をはじめとする、AI開発を手がけています。今や私たちの生活にすっかり溶け込んだ生成AIは、「ChatGPTをきっかけに普及した」と言っても過言ではありません。

 もともとは非営利組織として設立されましたが、2025年の組織再編を経て、子会社に営利組織を持つ体制へ移行しました。株式発行もできるようになり、IPOの可能性が注目されています。

 売上の柱はAI利用によるサブスクリプション(定額課金)です。有料会員になることで、より高性能なモデルを利用できます。また、企業のサービスにAI機能を組み込むAPI利用料も大きな収益源となっています。2026年5月には、企業向けAI導入支援のための新会社を設立しました。今後は企業向けの事業をさらに広げていくようです。

詳しくはこちらのコラムで解説しています。

アンソロピックについて

 アンソロピックは、『クロード(Claude)』シリーズを開発するAI企業です。OpenAIの元研究者らによって設立され、安全性を重視したAI開発を進めています。

 クロードシリーズは文章作成や要約機能だけでなく、プログラミング能力にも定評があり、ビジネスの場で高く評価されています。企業向け導入を積極的に進めていることが、同社の安定した収益につながっています。

 2026年4月には、最新AI『クロード・ミトス(Claude Mythos)』を発表しました。高いセキュリティ性能を持つ一方、悪用された場合のリスクも心配されており、現時点では一般公開せず、一部の提携企業にのみ提供されています。

 また同社については、2026年3月にはソースコード流出や情報公開ミスも報じられました。AIの性能とは別に、企業としての情報管理体制については不安視する声も上がっています。
 詳しくはこちらのコラムで解説しています。

上場規模について

 スペースX、OpenAI、アンソロピックのIPOが大きく報道される理由のひとつは、いずれも超々大型IPOになる可能性があるからです。

 そう言われても、どれくらいの規模なのかピンときていない人も多いのではないでしょうか。3社の予想資金調達額と、過去に規模が大きかったIPOを見比べてみましょう。

表は左右にスライドしてご確認ください
  スペースX OpenAI アンソロピック
IPOした場合の
想定調達額
約750億ドル
(約12兆円)
約1兆ドル
(約160兆円)
約600億ドル
(約9兆6,000億円)

※1ドル=160円換算
※報道をもとにした情報なので変動する可能性があります

 つづいて、こちらが歴代大型IPO上位5社です。

表は左右にスライドしてご確認ください
企業名 証券取引所 業種 資金調達額
第1位
サウジアラムコ
(Saudi Aramco)
2019年 サウジ証券取引所
(サウジアラビア)
エネルギー 256億ドル
第2位
アリババ
(Alibaba)
2014年 ニューヨーク証券取引所
(米国)
Eコマース 218億ドル
第3位
ソフトバンク
2018年 東京証券取引所
(日本)
通信 約213億ドル
(2.65兆円)
NTTドコモ 1998年 東京証券取引所
(日本)
通信 約181億ドル
(2.1兆円)
ビザ
(Visa)
2008年 ニューヨーク証券取引所
(米国)
金融 179億ドル

※ 日本企業については当時のレートで日本円換算しています

 見比べると、今回取り上げた3社はどれも史上最大規模のIPOだということがわかります。3社全てが上場したら、このランキングは大きく塗り替わってしまうでしょう。

 なかでも、OpenAIの1兆ドル(約160兆円)というのは桁違いです。先日決定した日本の2026年度一般会計の総額が122兆3092億円なので、日本の国家予算を上回るほどの大きさです。今回話題になっている3社のIPOがとんでもない規模だということが分かりますね。

上場時期はいつ?

 大型未上場企業として注目の3社ですが、やはり多くの方が気になるのは、「いつ上場するか」という点ではないでしょうか。

 まず、スペースXは2026年6月12日上場予定です。OpenAIとアンソロピックも、それぞれIPOに向け準備が進められているようです。

表は左右にスライドしてご確認ください
  スペースX OpenAI アンソロピック
IPO進捗 上場済み 非公開でIPO申請済み 金融機関と初期段階の協議中
上場時期 2026年6月12日 早ければ2026年9月? 2026年10~12月?

スペースXは6月12日に上場予定

(2026年6月15日追記)
2026年6月12日、スペースXが米ナスダック市場に上場しました。初値は150ドルとなり、公募価格の135ドルに対して+15ドル(+11.1%)でした。初値がついたのは日本時間13日0時50分ごろです。
初値で計算した会社全体の時価総額は、約2兆ドル(日本円で約320兆円)です。※1ドル=160円換算
また、日本国内向けの公募株数は約1,630万株で吸収金額は約3,500億円でした。

 スペースXは2026年5月20日に正式にIPO申請を行いました。当初は6月下旬ごろの上場が噂されていましたが、審査が想定よりも早く進んだことでスケジュールが前倒しになり、2026年6月12日に米ナスダック市場へ上場する予定です。

<スペースXのIPOスケジュール>

目論見書発表 2026年5月20日
ロードショー
(機関投資家向け説明会)
2026年6月4日開始
公開価格決定 2026年6月11日
上場日 2026年6月12日

 また、5月27日には米国のIPOにしては異例となる「日本向けの株式配分」が発表されました。みずほ証券、SBI証券、楽天証券がでの取り扱いが発表されました。

OpenAIの上場時期

 2026年6月8日、OpenAIは公式サイトやSNSを通じて、「非公開でIPO申請を行った」と発表しました。
 米国証券取引委員会(SEC)に、「S-1」と呼ばれるIPO申請書類の草案を提出したとのことです。発表では「上場時期は未定」となっていますが、一部報道は「早ければ2026年9月ごろにも上場」と掲載しています。

 OpenAI代表のサム・アルトマン氏は、これまでIPOについては慎重な発言が多かったですが、2025年の組織再編以降、状況が変わりました。2026年4月には、CFO(最高財務責任者)がテレビ取材に応えるかたちで「IPOを実施する場合は、売出株式の一部を個人投資家に配分する計画だ」と発言しました。

アンソロピックの上場時期

 報道によると、2026年10月~12月の上場を目指しているようです。
 ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーといった大手金融機関と、主幹事候補として協議を進めているとされています。

米国IPO株を購入する方法

 ここまで読んで、米国株式に興味が出てきた人も多いのではないでしょうか。ここからは、具体的な株式の購入方法や、おすすめの証券会社を紹介していきます。

米国IPOの個人投資家への配分

 まずお伝えしておきたいのが、米国のIPOは機関投資家への販売が中心ということです。個人への割当は案件ごとに異なりますが、一般的に全体の5~10%程度に限られるケースが多いです。そのため、上場前のIPO株を購入するのは狭き門だと言えます。ただ、スペースXとOpenAIに関しては、すでに個人への配分についての報道も出ているため、少し期待してもいいかもしれません。米国IPO株に興味がある方は、今後の情報を見落さないように注意していきたいですね。

 もし、抽選に参加できなくても問題ありません。上場後であれば誰でも市場で株式を購入できます。米国株取引におすすめの証券会社を厳選したので、参考にしてください!

楽天証券で買える?

 楽天証券も、5,000銘柄以上の米国株取扱いがあるネット証券です。楽天証券では、たまった楽天ポイントで米国株式を購入できます。また、購入した際は取引手数料の1%分のポイントがもらえるので、ポイント活用しながら米国株投資に挑戦したい方におすすめです。

 アプリ『iSPEED』を使えば、スマホで簡単に米国株取引ができます。株取引だけではなく、日経新聞提供のサービス『日経テレコン(楽天証券版)』が無料で読めるなど、情報ツールとしても優秀です。

楽天証券でPayPayの取扱い決定

<引用:楽天証券より>

SBI証券で買える?

 SBI証券の米国株式取扱数は5,000銘柄以上と、業界トップクラスです。ユーザーからの銘柄の追加リクエストも積極的に受け付けています。IPO銘柄も、上場初日から取り扱うことが多いです。

 専用の米国株アプリも用意されており、取引はもちろん、テーマやスクリーニングで絞った銘柄検索や、決算速報など、機能が充実しています。

SBI証券米国株アプリ

<引用:SBI証券より>

松井証券で買える?

 松井証券も、米国株の取り扱いが約5,000銘柄あります。初心者への手厚いサポートが評判で、「株の取引相談窓口」では、どんな初歩的な質問もオペレーターが電話で相談に乗ってくれます。

 また、2025年7月から、米国株の取引開始時間を17時に前倒ししました。通常、米国株取引は22時半ごろに取引開始となりますが、松井証券では5時間半前倒しで取引を開始できます。

松井証券は1株から米国株が購入可能

<引用:松井証券より>

moomoo証券で買える?

moomoo証券公式サイト

<引用:moomoo証券より>

 moomoo証券も米国株に力を入れています。

 多くの証券会社では初値が決まった後にしか取引できませんが、moomoo証券は上場当日の取引開始前から注文できます!日本時間の21:00(夏時間は20:00)から注文受付しているので、深夜まで起きていなくても米国IPO株が買えます。
 初値決定前は通常の成行注文こそ出せませんが、「○○ドル以上になったら成行で買う(逆指値の成行)」など、注文方法を工夫すると同じような注文が出せます。

まとめ

 今回は、スペースX、OpenAI、アンソロピックを比較しながら、IPOの可能性について深掘りしました。もし実現すれば、いずれも歴史的な大型IPOになる可能性があり、2026年の米国IPO市場は大きく盛り上がりそうです。今後の正式発表や上場スケジュールにも注目していきたいですね。

 また、コラム後半では、米国株取引に強いネット証券も紹介しました。魅力的なサービスが多く、どこで口座を作るか証券会社を決めきれない場合は、複数口座開設してみるのもおすすめです。口座開設料や維持管理料などはかからないので、実際にツールやアプリ触れてみて、自分に合った証券会社を探してみてください。

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