JX金属

公開日:
2023年5月11日

 2023年5月10日に、ENEOSホールディングスが子会社である「JX金属」の上場を検討しているとの報道がありました。そして翌11日には、ENEOSホールディングスが「JX金属の上場準備を開始した」と正式に発表しています。上場時期などは未定ですが、上場に向けて進んでいる事が判明しました

 JX金属は、銅鉱山の開発や銅関連製品、半導体に必要な金属薄膜材料の製造・販売などを手掛けています。半導体に使われる金属薄膜材料は世界シェア60%、スマートフォンに使われるプリント基板向け先端品は世界シェアの約80%を誇っています。半導体市場は長期的な成長が見込まれており、同社も成長余地はまだありそうです。

成長性 割安性
○ -
話題性 管理人期待度
△ d

基本情報

会社名 JX金属
会社URL https://www.jx-nmm.com/
会社設立 1905年(118年目)
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企業業績のデータ(5年分)

  2018年
3月
2019年
3月
2020年
3月
2021年
3月
2022年
3月
売上高(百万円)? 238,638 260,929 252,672 303,092 302,528
経常利益(百万円)? 56,558 41,227 34,554 52,925 72,080
当期純利益(百万円)? 564 30,923 27,668 36,357 56,848
純資産額(百万円)? 286,025 315,403 339,427 359,770 378,856
1株あたりの純資産額(円)? - - - - -
1株あたりの純利益(円)? - - - - -
自己資本比率(%)? 57.1 59.7 62.4 51.0 48.2
自己資本利益率(%)? 0.2 9.8 8.2 10.1 15.0

※企業ホームページの決算公告より
2018年3月期と2022年3月期の売上高を比べると増加していますが、直近2年間は頭打ちになっています。そのような状況でも、自己資本利益率が上昇しています。投資家として評価できるポイントですね。

管理人からのコメント

 JX金属は、銅鉱山の開発や銅関連製品、半導体に必要な金属薄膜材料の製造・販売などを手掛ける会社です。現在は、ENEOSホールディングスの主要子会社として事業を展開しています。冒頭で説明したように、半導体に使われる金属薄膜材料や、スマートフォンに使われるプリント基板向け先端品では、高い世界シェアを誇っています。

 2023年5月10日に「ENEOSホールディングスがJX金属の分離を検討しており、新規株式公開(IPO)を視野に入れる」と報道されたことにより、一気にIPOの可能性が高まりました。さらに翌11日にはENEOSホールディングスが「JX金属の上場準備を開始した」と正式に発表しています。なお、上場時期や上場市場は未定とのことでした。

 親会社であるENEOSホールディングスは石油需要の縮小を受けて、再生可能エネルギーなどを軸とした新事業への転換を急いでいます。その資金確保のため親会社の資金確保のためのIPOであるならば、売出メインのIPOとなる可能性が高く、IPOの規模も大きくなりそうです。

 業績面を見ると、半導体市場の成長に合わせて将来的な成長が見込めそうですが、直近2年間は売上高が頭打ちとなっているところが気がかりです。今後の成長がどこまで評価されるかによりますが、初値は重い展開になりそうです。

 正式な上場日はまだ決まっていませんが、万全を期して、今のうちにネット証券に口座を開設して、IPOの申し込みができるようにしておきましょう。

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