テクセンドフォトマスク(429A)

(2025年10月8日追記)
引受価額が「2,865円」で決まりました。仮に、特別売り気配ではじまった時は、誠意買い(シンジケートカバー取引)により「2,865円」付近で寄り付く可能性があります。

 テクセンドフォトマスクの事業内容は「フォトマスクの製造・販売」で、東証プライム上場の超大型案件(想定時価総額2,869.5億円、吸収金額1,508.7億円)です。統計的に初値が上昇しやすい「SMBC日興証券が主幹事」の案件ですが、総合的に判断して、初値の上昇は厳しそうです。

テクセンドフォトマスクのホームページ画像
成長性 割安性
○ △
話題性 総合評価?
○ D

基本情報

会社名 テクセンドフォトマスク(429A) 【東証プライム】
会社URL https://www.photomask.com/
会社設立 2021年12月(3年目)
主幹事証券 SMBC日興証券
その他
狙い目証券会社
SBI証券マネックス証券松井証券岩井コスモ証券三菱UFJ eスマート証券大和コネクト証券岡三オンラインDMM株

IPO価格情報・初値予想(独自)

想定価格? 2,890円
仮条件? 2,900円 ~ 3,000円
公募価格? 3,000円
初値予想(独自) 2,865円 ~ 3,300円(10月8日時点)
初値? 3,570円 (公募価格比+570円 +19.0%)

※想定価格は有価証券届出書提出時における想定仮条件(2,670円~3,110円)の平均価格(2,890円)で計算しています。
・想定価格2,890円に対して、PER28.85倍、PBR2.1倍、配当利回り-%
※直近期末の決算数値をもとに、IPOによる調達資金と新規発行株数を考慮して計算しています。
1株あたり利益100.2円、1株あたり純資産1,358.6円、1株あたり配当金-円
・仮条件に伴い、初値予想を「2,659円 ~ 3,100円(9月22日時点)」から「2,760円 ~ 3,200円(9月30日時点)」に変更しました。
・引受価額に伴い、初値予想を「2,760円 ~ 3,200円(9月30日時点)」から「2,865円 ~ 3,300円(10月8日時点)」に変更しました。

IPOスケジュール

抽選申込期間? 9月30日(火)~10月6日(月)
当選発表日? 10月8日(水)
購入申込期間? 10月9日(木)~10月14日(火)
上場日? 10月16日(木)

※証券会社によって、スケジュールが異なることがあるので、必ず確認してください。

IPO当選株数

公募株数? 7,000,000株
売出株数(OA含む)? 45,203,500株(国内:18,054,100株、海外:27,149,400株)
当選株数合計 52,203,500株(国内:25,054,100株、海外:27,149,400株)

・当選株数は25,054,100株。売買単位が100株なので、当たりは計250,541枚
・当選本数は非常に多く、かなり当たりやすい部類に入る。
・公募価格決定時に、海外売り出し株数が27,149,400株で確定しました。
・公募価格決定時に売出株数が14,390,100株から11,983,800株に、オーバーアロットメントによる売出が5,941,600株から6,070,300株に変更されました。

幹事証券リスト(管理人独自予想あり)

  証券会社名 割当率? 割当株数 ? 当選本数
(枚) ?
完全抽選本数
(予想) ?
主幹事 SMBC日興証券 49.11% 12,304,100株 123,041枚 12,304枚
共同主幹事 野村證券 24.88% 6,233,800株 62,338枚 6,233枚
三菱UFJ
モルガン・
スタンレー証券
20.78% 5,205,100株 52,051枚 5,205枚
モルガン・
スタンレー
MUFG証券
1.24% 310,700株 3,107枚 0枚
BofA証券 0.41% 103,600株 1,036枚 0枚
幹事 みずほ証券 1.43% 358,900株 3,589枚 358枚
大和証券 1.43% 358,900株 3,589枚 358枚
SBI証券 0.14% 35,800株 358枚 161枚
マネックス証券 0.14% 35,800株 358枚 358枚
松井証券 0.14% 35,800株 358枚 250枚
岡三証券 0.14% 35,800株 358枚 35枚
岩井コスモ証券 0.14% 35,800株 358枚 35枚

SMBC日興証券(主幹事)SBI証券マネックス証券松井証券岩井コスモ証券から当選のチャンス。
・その他、DMM株から申し込み可能となりました。(9月24日追記)
・その他、大和コネクト証券から申し込み可能となりました。(9月25日追記)
・その他、三菱UFJ eスマート証券から申し込み可能となりました。(9月25日追記)
・その他、岡三オンラインから申し込み可能となりました。(9月26日追記)

株主構成、ロックアップなど?

株主名 比率 ロック
アップ
TOPPANホールディングス(株) 47.46% 180日間
Iceインテグラル2投資事業有限責任組合 21.01% 180日間
Infinity Gamma Ice L.P. 8.5% 180日間
Initiative Delta Ice L.P. 7.36% 180日間
Insight Beta Ice L.P. 6.68% 180日間
Innovation Alpha Ice L.P. 5.65% 180日間
Iceインテグラル1投資事業有限責任組合 0.92% 180日間
二ノ宮 照雄(社長) 0.15% 180日間
Michael G. Hadsell 0.09% 180日間
糸雅 誠一 0.05% 180日間

企業業績のデータ(5年分)

⇒テクセンドフォトマスクの有価証券届出書 [PDF]

 2021年
3月
2022年
3月
2023年
3月
2024年
3月
2025年
3月
売上収益(百万円)? - - 100,782 107,086 117,974
税引前利益(百万円)? - - 29,366 22,901 30,771
当期利益(百万円)? - - 22,159 16,105 9,945
持分(百万円)? - - 110,604 137,709 116,381
1株あたりの持分(円)? - - 1,106 1,377 1,261
基本的1株あたり当期利益(円)? - - 222 161 104
持分比率(%)? - - 70.0 72.5 69.4
持分当期利益率(%)? - - 22.9 13.0 7.8

※IFRS(国際会計基準)です。科目名が少し違いますが、意味合いはほぼ同じです。
・2026年3月期は第1四半期時点で売上収益30,076百万円、税引前利益6,799百万円を達成しています。IPOで得た資金は借入金返済資金、連結子会社への投融資資金に充てる予定です。

管理人からのコメント

 テクセンドフォトマスク(429A)は、「フォトマスクの製造・販売」を主な事業としています。フォトマスクとは「対象物に任意のパターンを転写するための原板となるガラス基板」で、半導体製造にとって欠かせないものです。アジア5工場、米国1工場、欧州2工場と世界各地に拠点があり、世界の半導体メーカーに高精度なフォトマスクを迅速に供給しています。

 会社発表の業績予想によると、2026年3月期は売上収益が前期比+6.2%の125,291百万円、税引前利益が▲15.8%の25,915百万円、1株あたり配当金は54円39銭の予想です。想定価格を計算すると配当利回りは約1.9%になります。利益の落ち込みは、中国での“過去に無いレベルでの価格競争”が原因のようです。半導体市場全体をみると、生成AI関連では需要増となっていますが、スマホや自動車関連向けでは伸び悩みが続いています。今後も回復基調は継続すると見られており、上場後の成長にもある程度期待できるでしょう。しかし、それでもこの規模の大きさは公募割れも考えてしまいます。

 想定価格はそれほど高くなく、主要株主には解除条件のないロックアップがかかっていますが、公開株数が多いのが気がかりです。総合的に判断して、初値の上昇は厳しそうです。

 ネット証券では、SMBC日興証券(主幹事)SBI証券マネックス証券松井証券岩井コスモ証券大和コネクト証券三菱UFJ eスマート証券岡三オンラインDMM株から申し込み可能となっています。

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