サイプレス・ホールディングス(428A)

 サイプレス・ホールディングスの事業内容は「飲食事業を営むグループ会社の経営管理及びこれに付帯する一切の業務」で、東証スタンダード上場の中型案件(想定時価総額99.4億円、吸収金額31.6億円)です。統計的に初値が上昇しやすい「想定価格が1,000円以下」の案件ですが、総合的に判断して、初値は小幅な上昇にとどまると予想します。

サイプレス・ホールディングスのホームページ画像
成長性 割安性
○ △
話題性 総合評価?
○ C

基本情報

会社名 サイプレス・ホールディングス(428A) 【東証スタンダード】
会社URL https://www.cypress-holdings.co.jp/
会社設立 2019年7月(6年目)
主幹事証券 大和証券
その他
狙い目証券会社
SBI証券マネックス証券楽天証券大和コネクト証券

IPO価格情報・初値予想(独自)

想定価格? 780円
仮条件? 未発表
公募価格? 未発表
初値予想(独自) 780円 ~ 980円(9月9日時点)
初値? -

・想定価格780円に対して、PER58.65倍、PBR5.2倍、配当利回り-%
※直近期末の決算数値をもとに、IPOによる調達資金と新規発行株数を考慮して計算しています。
1株あたり利益13.3円、1株あたり純資産148.7円、1株あたり配当金-円

IPOスケジュール

抽選申込期間? 9月24日(水)~9月29日(月)
当選発表日? 9月30日(火)
購入申込期間? 10月1日(水)~10月6日(月)
上場日? 10月8日(水)

※証券会社によって、スケジュールが異なることがあるので、必ず確認してください。

IPO当選株数

公募株数? 0株
売出株数(OA含む)? 4,046,600株
当選株数合計 4,046,600株

・当選株数は4,046,600株。売買単位が100株なので、当たりは計40,466枚
・当選本数は多く、やや当たりやすい部類に入る。
・199百万円を上限として親引けによるアサヒビール株式会社への売付けがおこなわれる可能性があります。想定価格で計算すると最大254,900株が公開株数から減ります。

幹事証券リスト(管理人独自予想あり)

  証券会社名 割当率? 割当株数 ? 当選本数
(枚) ?
完全抽選本数
(予想) ?
主幹事 大和証券 -% -株 -枚 -枚
幹事 野村證券 -% -株 -枚 -枚
SBI証券 -% -株 -枚 -枚
マネックス証券 -% -株 -枚 -枚
楽天証券 -% -株 -枚 -枚

※「割当率」や「当選本数」などの数字は、公募価格決定時付近に発表。
SBI証券マネックス証券楽天証券から当選のチャンス。
・その他、大和コネクト証券から申し込み可能となりました。(9月10日追記)

株主構成、ロックアップなど?

株主名 比率 ロック
アップ
丸の内キャピタル第二号投資事業有限責任組合 47.23% 180日間
(株)EAM 43.04% 360日間
東 稔哉(社長) 6.17% 360日間
尾澤 一彦 0.79% 180日間
Marunouchi Global Fund II L.P. 0.76% 180日間
稲葉 好紀 0.47% 180日間
子会社従業員 0.24% 継続保有
子会社従業員 0.16% 継続保有
執行役員 0.1% 継続保有
子会社従業員 0.08% 継続保有

企業業績のデータ(5年分)

⇒サイプレス・ホールディングスの有価証券届出書 [PDF]

 2020年
8月
2021年
8月
2022年
8月
2023年
8月
2024年
8月
営業収益(百万円)? - - - 8,817 10,257
税引前利益(百万円)? - - - 336 444
当期利益(百万円)? - - - 17 170
持分(百万円)? - - - 1,726 1,895
1株あたりの持分(円)? - - - 135 149
基本的1株あたり当期利益(円)? - - - 1 13
持分比率(%)? - - - 15.5 17.6
持分当期利益率(%)? - - - 2.4 9.4

※IFRS(国際会計基準)です。科目名が少し違いますが、意味合いはほぼ同じです。
※2023年8月期以降、株式1株につき100株の分割を反映
・2025年8月期は第3四半期時点で売上高8,157百万円、経常利益494百万円を達成しています。

管理人からのコメント

 サイプレス・ホールディングス(428A)は、「飲食事業を営むグループ会社の経営管理及びこれに付帯する一切の業務」を主な事業としています。設立は2019年ですが、前身は1993年に創業した居酒屋の『串えもん』です。寿司、中華、ラーメン、とんかつなど、様々なジャンルの飲食店を手がけおり、2025年8月末時点では、東京23区を中心に36ブランド、計126店舗の直営店を運営しています。なかでももっとも店舗数が多いのは『築地食堂源ちゃん』で、北海道から九州まで、全国に47店舗展開中です。商業施設の運営などを手掛ける大手デベロッパーとの強固なつながりを強みとしていて、フードコートへの出店も盛んです。

 直近の業績を見ると、売上・利益ともに着実に伸ばしており、コロナ禍で落ち込んだ業績が回復中のようです。飲食業ということで、事業としての目新しさはなく、多彩なブランドを運営している反面、知名度がそれほどないのが気になります。ただ、現在は首都圏への出店が中心なので、今後地方に出店していく余地はあるかもしれません。

 公開株数が多いのが気がかりですが、主要株主には解除条件のないロックアップがかかっています。想定価格も低めなので、ある程度需給のバランスは取れそうです。総合的に判断して、初値は小幅な上昇にとどまると予想します。

 ネット証券では、SBI証券マネックス証券楽天証券大和コネクト証券から申し込み可能となっています。

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