日本動物高度医療センター(6039)

 日本動物高度医療センターの事業内容は「犬・猫向けの高度医療を行う二次診療専門動物病院」で、マザーズ上場の小型案件となっています。医療関連のIPOは人気化しやすいですが、パッと調べてみたところ、あまり人気化するようには思えませんでした。既存株主もIPOで持ち株を大量に売り出しており、あまり良い印象を受けません。

日本動物高度医療センターのホームページ画像
成長性 割安性
○ △
話題性 総合評価
○ c


基本情報

会社名 日本動物高度医療センター(6039) 【東証マザーズ】
会社URL http://www.jarmec.co.jp/
狙い目証券会社 SMBC日興証券(主幹事)、SBI証券東海東京証券マネックス証券
松井証券

IPO日程と価格決定(初値予想)

想定価格? 1,130円
仮条件? 1,080円 ~ 1,130円
公募価格? 1,130円
初値予想(独自) 1,400円 ~ 1,550円(2月23日時点)
初値? 1,630円(公募価格比+44.2%)

・想定価格1,130円に対するPER28.8倍
(上場時発行済株式数2,202,000株、2014年3月期の純利益86百万円、1株当たり利益39.2円で計算)。

IPOスケジュール

抽選申込期間? 3月11日(水)~3月17日(火)
当選発表日? 3月18日(水)
購入申込期間? 3月19日(木)~3月24日(火)
上場日? 3月26日(木)

※証券会社によって、スケジュールが異なることがあるので、必ず確認してください。

IPO当選株数

公募株数? 133,000株
売出株数(OA含む)? 701,000株
当選株数合計 834,000株

・当選株数は計834,000株。売買単位が100株なので、当たりは計8,340枚
・当選本数は一般的で、普通の当たりやすさの部類に入る。

幹事証券リスト(管理人独自予想あり)

  証券会社名 割当率 割当株数 当選本数
(枚)
完全抽選本数
(予想)
主幹事 SMBC日興証券 90.03% 653,000株 6,530枚 653枚
幹事 みずほ証券 3.01% 21,800株 218枚 21枚
SBI証券 2.00% 14,500株 145枚 65枚
東海東京証券 0.99% 7,200株 72枚 7枚
マネックス証券 0.99% 7,200株 72枚 72枚
SMBC
フレンド証券
0.99% 7,200株 72枚 7枚
岡三証券 0.99% 7,200株 72枚 7枚
丸三証券 0.99% 7,200株 72枚 7枚

・主幹事のSMBC日興証券SBI証券東海東京証券マネックス証券から当選のチャンス。
・その他、松井証券から申し込みが可能となりました(3月12日追記)。

株主構成、ロックアップなど?

株主名 比率
Globis Fund III, L.P. 31.81%
安田企業投資3号投資事業有限責任組合 10.64%
Globis Fund III(B), L.P. 8.97%
金重 辰雄 8.15%
風越建設(株) 5.22%
NIFSMBC-V2006S3投資事業有限責任組合 5.04%
(株)新生銀行 3.36%
(株)サンリツ 3.04%
大津 光義 2.17%
正岡 敦喜 2.10%

・ベンチャーキャピタルに対し、90日間のロックアップ(公募価格から1.5倍で解除)。
・ベンチャーキャピタルを除く主要大株主に対し、180日間のロックアップ。

企業業績のデータ(5年分)


  2010年
3月
2011年
3月
2012年
3月
2013年
3月
2014年
3月
売上高(百万円)? 878 1,040 1,207 1,327 1,481
経常利益(百万円)? △201 4 △45 12 92
当期純利益(百万円)? △232 6 △92 7 86
純資産額 (百万円)? 135 161 269 2,986 3,223
1株あたりの純資産額(円)? △59,722 △55,906 △48,276 △443 △394
1株あたりの純利益(円)? △15,640 393.89 △4,796 3.42 41.68
自己資本比率(%)? 4.3 5.4 8.6 9.2 11.2
自己資本利益率(%)? - 4.3 - 2.5 27.0

※2012年3月期まで単独決算。2013年3月期から連結決算。
※2013年3月期以降、株式1株につき100株の分割を反映。
・2015年3月期は第3四半期時点で、売上1,441百万円、経常利益127百万円と、引き続き好調を維持しています。自己資本比率がかなり低く、借入金に頼った経営体質ですので、将来的な金利の上昇には注意が必要です。IPOで得た資金は、長期借入金(2014年第3四半期時点で22億円)の返済に充てる予定です。

管理人からのコメント

 日本動物高度医療センター(6039)、ベンチャーキャピタルの保有比率が高く、かなりの売り圧力を感じます。まず、ロックアップが解除される+50%を大きく上回ることはないでしょう。IPOで得た資金は借入金の返済に使われ、とくに将来の布石を打つわけでもありませんので、なかなか成長していくイメージが描けません。当選を狙うなら、1人1票制を採用して主幹事を務めているSMBC日興証券は必須で、資金が余っていれば、マネックス証券(1人1票制)、SBI証券東海東京証券松井証券からも申し込みましょう。

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