トップページ > コラム > SBI証券のIPOスペックを再確認しました!【ネット証券No.1】
当サイトではIPOといえばSBI証券!とプッシュしていますが、SNSでもSBI証券でのIPO当選・落選報告をよく見かけます。取り扱い件数が多い、IPOチャレンジポイントがある、などSNSで話題になるポイントが多いことがひとつの要因でしょう。
当選発表日には複数の当選報告が上がる一方で、「当たらない」と言ったネガティブな意見も目にします。SBI証券はIPO初心者に難しい証券会社なのでしょうか?今回のコラムでは、SBI証券のIPOスペックを改めて見ていくことで、この疑問を解決していきます。
「取り扱い数は他社と比べてどのくらい多い?」、「抽選方法は?」、「IPOチャレンジポイントってどうなっているの?」など、基本的なポイントをわかりやすく解説していきます。ぜひ最後までご覧ください!
まずは、SBI証券のIPO取扱数から見ていきましょう。※2024年の数値は2024年12月23日時点のものです
証券会社 (クリックで詳細へ) | 2024年 | 2023年 | 2022年 | 2021年 | 2020年 |
---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | 71 | 91 | 89 | 122 | 85 |
楽天証券 | 51 | 61 | 65 | 74 | 38 |
SMBC日興証券 | 53 | 52 | 47 | 81 | 52 |
みずほ証券 | 31 | 48 | 47 | 83 | 61 |
まず「①年間IPO取扱件数」はどれだけIPOに申し込めるか、という数値ですね。単純に取扱数が多いほど選択肢が増えます。そもそもIPOの取り扱いが無いと、その証券会社からは申し込めません。
取扱数は過去5年間でいずれもトップレベルです。安定して多いのがわかります。
証券会社 (クリックで詳細へ) |
2024年 | 2023年 | 2022年 | 2021年 | 2020年 |
---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | 11 | 18 | 12 | 21 | 14 |
楽天証券 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
SMBC日興証券 | 22 | 14 | 24 | 25 | 15 |
みずほ証券 | 14 | 17 | 17 | 28 | 21 |
次の「②年間主幹事案件数」は、割当株売数が一番多い主幹事がどれだけあったか、という数値です。(※共同主幹事は、メインの場合のみカウント)
IPOにおける主幹事は、上場まで中心となる証券会社です。さまざまな作業が発生しますが、その分割当株数が多く、全体の8割以上が主幹事証券に集まることも珍しくありません。当たりくじが多いところから申し込んだ方が当選確率が高いですよね。
SBI証券は、対面取引が主体の大手証券会社にも引けを取らない主幹事案件数です。多くの対面証券では、ネット配分があっても10%程度がほとんどなので、ネット配分が多いSBI証券が主幹事のIPOは激アツなのです。
SBI証券の抽選方法は、公式サイトに掲載されています。
<募集等に係る株券等の顧客への配分に係る基本方針>(引用:SBI証券公式サイト)
実は、各証券会社で同じような方針がどこかに掲載されているので、これを読めばどんな抽選方法なのか分かってしまうのです。一度お使いの証券会社の方針を確認してみて下さい。
少し長いので、今回はこちらでかみ砕いて説明します!
IPO抽選に関する重要なところを抜き出して簡単に箇条書きにします。
3.機関投資家以外へのお客様への配分方法について
(1)IPOの場合
[1]抽選は「個人のお客様への配分予定数量」の60%
[2]単元ごとに番号を付与して抽選(1人複数票)
[3]抽選に外れ&ポイントつかってたらたら、「IPOチャレンジポイントによる配分」へ
[4]結果確認はWeb上で
[5]中止する条件①~④
[6]IPOチャレンジポイントによる配分は「個人のお客様への配分予定数量」の30%
[7]残り10%は裁量配分
これ以降は個人のお客様以外(対面取引のお客様や機関投資家など)への配分に関する説明です。ネットから抽選申込する分にはこれだけ抑えておけば問題ありません。
ここで2つ、解説を追加します!
「個人のお客様への配分予定数量」が何度か出てきましたが、抽選されるのはこの「個人のお客様への配分予定数量」のうち60%です。全体の60%ではありません。
しかし、SBI証券への割当のうち「個人のお客様への配分予定数量」はどのくらいなのか、は明記されていません。
別の資料や過去の配分実績から判断すると、半分以上はありそうです。分かりにくい表現かもしれませんが、全体の50%のうち60%が抽選配分になります。
もう一つ、IPOチャレンジポイントによる配分について触れられているものの、IPOチャレンジポイントって何?というところまでは書かれていません。 IPOチャレンジポイントはSBI証券の重要ポイントなので、次の項目でさらに細かく見ていきます!
SBI証券のIPOと言えばIPOチャレンジポイント!とも言われるシステムです。まさに代名詞といっても過言ではありません。IPOチャレンジポイントとはどんな仕組みなのか、一通りおさらいしておきましょう!
SBI証券独自のシステムで、基本的にIPO抽選に外れるとポイントが貯まります。
ブックビルディング(需要申告)参加時にIPOチャレンジポイントを使っていると、抽選に漏れた場合にIPOチャレンジポイントによる配分の対象となります。
理論上は「ポイントをため続けたらいつか当たる」仕組みです。ここがSBI証券のIPOで注目したいポイントです。
シンプルに「使ったポイントが多い人から配分」されます。ボーダーライン上に同ポイントが複数いる場合は、抽選によって決まります。配分量には上限があるので、いくらポイントをつぎ込んでも希望しただけ配分されるわけではありません。
ただし当選すると使ったポイントはゼロになります。500ポイントで当選しても、100ポイントで当選しても同じようにゼロになります。数百ポイント貯めるのは数年かかるので、ここぞ!というタイミングで使いたいですね。
ポイントを使っていない時はシンプルです。抽選に外れると1ポイント増えます。補欠当選の時は、購入意思確認をしたうえで外れると1ポイント増えます。それ以外は増えません。当選、当選辞退、そもそも抽選対象外の場合はポイントは増えません。
続いて、IPOチャレンジポイントを使った時です。注意しないといけないパターンがいくつかあります。
ステータス | 対応 | ポイント | 反映タイミング |
---|---|---|---|
ブックビルディングに参加 | - | 使用ポイント をマイナス |
申込時 |
落選 | - | 使用ポイント +1ポイントをプラス |
抽選・配分終了時 |
当選 | 購入 | 使用したポイント が消失 |
- |
購入の意思確認 を しなかった |
使用したポイント が消失 |
- | |
辞退した | - | ||
補欠当選 | 繰上当選 | 使用したポイント が消失 |
- |
購入の意思確認 を しなかった |
使用したポイント が消失 |
- | |
辞退した | - | ||
購入の意思確認をしたが、 繰上当選しなかった |
使用ポイント +1ポイントをプラス |
購入期間終了時 | |
抽選・配分 対象外 |
- | 使用ポイント をプラス |
抽選・配分終了時 |
当選、繰上当選当選した場合にポイントが消失するのは問題ないとして、当選(補欠当選)したにも関わらず「購入の意思確認(意思表示)をしなかった」、「辞退した」場合もポイントが消失します。購入してないのに消えてしまうので丸損です。
注意が必要なのは、「購入の意思確認(意思表示)をしなかった」というのは、「購入申込期間内に操作しなかった」ということです。当選・補欠当選したのに気付かなかった場合も含まれます。うっかりでポイント全消失は悲劇なので、忘れないようにIPOアプリで申込IPOとスケジュールを管理しましょう!※管理人は購入申込忘れて、ポイント消えたことがあります…。
抽選による配分なのかチャレンジポイントによる配分なのかは、こちらから判別出来ません。抽選で当選していても、関係なくチャレンジポイントは消えます。
唯一判別できるのがチャレンジポイントを使ったのに補欠当選した場合です。この時点で「抽選での補欠当選」が確定します。つまり「ポイントによる配分ではない」のです。この状態でも辞退したり、購入意思確認を忘れるとポイントが消失します。十分に気を付けましょう。
ちなみに、ポイントによる配分は1人あたりの配分数量に上限がありますが、複数単元配分されることもあります。
しかし、そもそも申し込み株数が1単元だったり、余力が無かったり、と条件を満たせないと1単元以上は配分されません。上限は発表されないので詳細は分かりませんが、理論上最大限にポイントの恩恵を受けられるように、
ポイントによる配分を狙うときは、余力を複数単元分用意するなど、準備してから挑みましょう!
注目銘柄は、600ポイント以上必要なことが多く、600ポイント貯めるにはだいたい5~7年かかります。そう聞くと、後発はかなり厳しそうですが、重要なのが「ポイントは当選するとゼロになる」ところです。
当たった人はポイントが無くなり、後ろから並び直しになります。コツコツ貯めているうちに、だんだんと自分の番が近付いてくるのです。重要なのは、できるだけ早くはじめてコツコツ続けることです。気の長い話にはなりますが、とにかくコツコツ!で続けて下さい。
劇的に当選確率を上げる方法はありませんが、少しでも当選確率を上げておきたい!という人は以下を実践してみてはいかがでしょうか。
SBI証券のIPO抽選は1人1票では無いので、入金額を増やしてと申込株数を増やせば当選確率がアップします。デメリットでもありメリットともなる仕様です。
他の人がどれだけ申し込んでいるかは分かりません。しかし自分の確率を増やしていくことは可能です。
さらに1人あたりの配分株数は制限があるので、特定の1人がいくらお金を積んでも、独り占めという状況にはなりません。余剰資金はSBI証券に集めておくのも一つの手ですね。
家族にも口座開設してもらうと、「世帯での当選確率」が上がります
例えば、3人の口座でIPO抽選に申し込む場合と、1人の口座から3倍の金額で申し込む場合、当選確率はあまり差が出ません。
違いが出るのはIPOチャレンジポイントです。
例をそのまま使うと、3人の口座で申し込むと、IPOチャレンジポイントが3倍貯まります!
3倍と言ってしまうと語弊があるかもしれませんが、1人の口座で何口申し込んでももらえるポイントは1ポイントです。一方、3人の口座で1単元ずつ申し込むと、3人にそれぞれ1ポイント入ります。(抽選に外れた時)
つまり、ポイントの蓄積がそれぞれ別で行われるので、貯まった後のチャンスが3回訪れるのです。
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家族の方が口座開設する際も、このページを経由するとそれぞれ2,500円もらえるので、ぜひご活用ください!
SBI証券のIPO抽選について、色々見てきました。
1人1票ではないため、資金による差がどうしても出てしまいますが、それでも取扱数の多さ、主幹事案件の多さ、IPOチャレンジポイントによる配分チャンスなど、他の証券会社より優れている点が多いのは間違いありません。
さまざまな角度からスペックを見ても、ネット証券No.1というのは決して誇張ではないでしょう。
それぞれ攻め方は変わりますが、初心者から上級者までIPOに挑戦するならば、まず口座開設しておきたい証券会社のひとつです。
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