IPO株の攻略・裏ワザ 番外編

 このページでは、SBI証券全板サービスを使って、有利にIPO取引をする方法を紹介します。通常の板情報よりも多くの情報を表示できるので、「本当の気配値を知りたい」、「初値が付いた後の取引で利益を出そう(セカンダリー)」と考えている方にはとても便利なツールです。かんたんな条件を満たすと無料で使えるのも魅力です!

「全板サービス」で注文状況が丸わかり

下の画像は、SBI証券の「全板サービス」の画面です。

SBI証券全板サービス

 カオナビ(4435)の上場日、2019年3月15日10時時点での板情報を表示しています。中央値は2,574円で、特別買い気配となっています。(※右側の「カ」は特別買い気配)
 一方、次の画像は同じ時刻の通常画面です。もちろん、こちらでも2,574円で特別買い気配となっています。※板情報はログインしないと見られません

SBI証券の板情報

 2つの画像を見比べると、全板サービスの方が情報量が多いのが一目瞭然ですね!さらに全板サービスは上下にスクロールすることで、表示されていない気配値を見ることができます。では、もう一度全板サービスの画像を見てみましょう。

SBI証券全板サービス

 「OVER△」の横に「」が表示されています。これは「引条件付き注文を考慮しない板寄せでの予測値段」を表しています。つまり、本当の気配値はもっと上にあります。「」をクリックして、本当の気配値にジャンプしましょう。

全板サービスの本当の気配値

 上の画像の中央、4,000円の横に「」が見えると思いますが、ちょうどこの価格が、買い注文と売り注文が均衡している、本当の気配値です。通常の板情報ではわかりませんが、全板サービスを利用すると本当の気配値が見えるのです。

 

 これによって、大体の初値の目安がわかりますし、注文状況の詳細も透けて見えます。初日に値が付かない時は、成行買いが規制されることがあります。そのような時でも、本当の気配値が分かっていれば買い注文が入れやすくなります。
 さらに買い板と売り板が「8本」ずつしかわからなかったのが、通常表示で「11本」ずつさらにミニモードで「26本ずつ」分かるようになります。IPO株の初値決定後は株価の動きが非常に激しいので、セカンダリーを狙う方には必須のサービスでしょう。

 SBI証券以外にも全板情報サービスを利用できるところはありますが、SBI証券では、以下の条件のいずれかを満たすとかんたんに無料で利用できます。

■SBI証券の全板サービスが無料になる条件

・新規口座開設(※口座開設日の翌営業日から1か月間)
信用取引口座または先物・オプション取引口座を開設
・前営業日に国内株式の約定が1回以上(※翌営業日から36日間)
・預かり資産残高が1億円以上(※当月3営業日目~翌月9日まで)

 信用取引口座を開設するだけで、無料で利用できるようになります。現物株取引のみでも、月1回の国内株式取引があれば無料で利用できます。

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