日本ドライケミカル(1909)

 日本ドライケミカルの事業内容は「消火・防災設備の設計、製造、販売、施工、保守等」で、東証2部上場の小型案件となっています。マイナー性の強い取引所に上場する地味系銘柄ということで、IPO的には盛り上がりに欠けるでしょう。総合評価は「D」としました。

日本ドライケミカルのホームページ画像
成長性 割安性
△ △
話題性 総合評価
△ d


基本情報

会社名 日本ドライケミカル(1909) 【東証2部】
会社URL http://www.ndc-group.co.jp/
狙い目証券会社 SMBC日興証券(副幹事)、SBI証券カブドットコム証券

IPO日程と価格決定(初値予想)

想定価格? 2,040円
仮条件? 1,640円 ~ 2,040円
公募価格? 2,040円
初値予想(独自) -
初値? 2,222円(公募価格比 +8.9%)

・想定価格2,040円に対するPERは2.3倍(2010年3月期の純利益1,403百万円をベースに計算)。

IPOスケジュール

抽選申込期間? 6月13日(月)~6月17日(金)
当選発表日? 6月20日(月)
購入申込期間? 6月22日(水)~6月27日(月)
上場日? 6月29日(水)

※証券会社によって、スケジュールが異なることがあるので、必ず確認してください。

IPO当選株数

公募株数? 75,000株
売出株数(OA含む)? 293,000株
当選株数合計 368,000株

・当選株数は計368,000株。売買単位が100株なので、当たりは計3,680枚
・当選本数は少なく、やや当たりにくい部類に入る。

幹事証券リスト(管理人独自予想あり)

  証券会社名 割当率 割当株数 当選本数
(枚)
完全抽選本数
(予想)
主幹事 大和証券 60.00% 192,000株 1,920枚 288枚
幹事 SMBC日興証券 27.00% 86,400株 864枚 86枚
三菱UFJ
モルガン・
スタンレー証券
カブドットコム
証券
を含む)
10.00% 32,000株 320枚 32枚
SBI証券 1.00% 3,200株 32枚 14枚
みずほ
インベスターズ
証券
1.00% 3,200株 32枚 3枚
SMBC
フレンド証券
1.00% 3,200株 32枚 3枚

・主幹事以外だと、副幹事のSMBC日興証券SBI証券カブドットコム証券から当選のチャンス。

株主構成、ロックアップなど?

株主名 比率
大和証券エスエムビーシープリンシパル・インベストメンツ 70.31%
吉谷機械製作所 2.73%
ニッセイ・キャピタル4号 2.59%
東京エネシス 2.39%
斎久工業 2.04%
日本管材センター 1.36%
デンヨー 1.36%
テプスター 1.36%
NVCC6号 1.33%
遠山 栄一 0.82%

・大株主に対し、180日間のロックアップ(公募価格から1.5倍で解除)。

企業業績のデータ(5年分)


  2008年
3月
2007年
3月
2008年
3月
2009年
3月
2010年
3月
売上高(百万円)? 17,024 19,756 10,232 23,624 21,409
経常利益(百万円)? △204 4 165 1,000 580
当期純利益(百万円)? △229 △69 445 687 1,403
純資産額 (百万円)? 2,975 2,905 3,351 4,291 4,816
1株あたりの純資産額(円)? 191.60 187.10 215.77 276.30 3,282
1株あたりの純利益(円)? △14.77 △4.48 28.66 44.30 1,251
自己資本比率(%)? 21.3 22.3 31.4 36.7 36.8
自己資本利益率(%)? △7.4 △2.4 14.2 17.4 30.8

※2008年3月期まで単独決算。2009年3月期から連結決算。
・特別利益の影響から見た目の利益は増えているように見えますが、経常利益は減っており、実質的には減益なので注意が必要です。IPOで得た資金は、千葉工場の生産能力の向上および改善のための設備投資に充てる予定です。

管理人からのコメント

 日本ドライケミカル(1909)、ただでさえ盛り上がりにかける案件のうえ、相場全体の雰囲気も悪く、公募割れの可能性が高いでしょう。ただ、震災直後ということで、防災関連に注目が集まっており、もしかすると、その関連で買いが入るかもしれません。当選を狙うなら、副幹事のSMBC日興証券SBI証券カブドットコム証券から申し込みが可能となっていますが、あまりおすすめしません。


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