トップページ > コラム > 楽天証券のIPOが変わる!新ルールについて解説します!
<引用:楽天証券>
楽天証券のIPOとPOのルールが、2025年10月25日から変更されます。今回はそのうち、IPOのルール変更について紹介します。大きな変更点は、抽選のタイミングです。これまで購入申込期間最終日が抽選日でしたが、10月25日以降にブックビルディングが開始される銘柄からは、公募価格決定日が抽選日になります。
その他にもいくつか変更点があるので、このコラムでわかりやすくまとめました。すでに楽天証券の口座を持っている方も、これから口座開設を検討している方も、ぜひ参考にしてください!
新ルールの適用は「2025年10月25日以降にブックビルディングを開始する銘柄から」です。主な変更点は、抽選のタイミング、入金期限、資金拘束の有無です。旧ルールとの比較表を作ったので、見比べてみましょう。
旧ルール | 項目 | 新ルール(10/25~) |
---|---|---|
抽選申込(ブックビルディング)期間 初日の午前10時 |
抽選申込 開始時間 |
抽選申込(ブックビルディング)期間 初日の午前0時 |
購入申込期間最終日の夕方 | 抽選 タイミング |
公募価格決定日の18時ごろ |
購入申込まで | 入金期限 | 公募価格決定日の18時まで |
公募価格決定日の翌営業日午前10時 | 購入申込 開始時間 |
公募価格決定日の翌営業日午前0時 |
購入申込から抽選結果判明まで全員一律 | 資金拘束 | 当選:当選から購入申込まで 補欠当選:補欠当選から繰上結果判明まで 落選:資金拘束なし |
なし | 補欠当選 | あり |
かなり変わったように見えますが、この変更によってSBI証券やSMBC日興証券、マネックス証券など、多くの証券会社と同じ抽選日になります。とくに、入金期限や資金拘束の有無などSBI証券と共通点が多いので、SBI証券を利用している方はわかりやすいのではないでしょうか。
旧ルールでは、抽選を受けるために2つのステップが必要でした。10月25日からの新ルールでは、ブックビルディング後の公募価格発表日に抽選が行われます。
旧ルールの流れ<引用:楽天証券>
さらに、新ルールでは補欠当選の制度が導入されます。これまでの抽選は当選か落選のいずれかでしたが、当選者の辞退などで枠が空いた場合には、補欠当選者の中から繰上当選になります。繰上当選の結果は、購入申込期間最終日の14時以降に発表されます。
新ルールの流れ<引用:楽天証券>
楽天証券は今回のルール変更について、IPO・POのサービスをよりわかりやすく、より便利に利用できるようにするためのもの、と説明しています。ユーザーにとってわかりやすく、便利になるポイントとは、以下の3点です。
先ほども触れましたが、抽選までに必要な手続きが、2ステップから1ステップに減ります。旧ルールでは2回目の手続きを忘れたら抽選に参加できませんでした。手続きが簡単になるのは非常にうれしいですね。
旧ルールでは購入申込後、抽選が終わるまで一律で資金拘束されていました。長くて4営業日ほど、資金を動かせなかったことになります。新ルールでは抽選後、落選した場合資金拘束されません。抽選前に入金し、落選だった場合すぐに資金移動させて別のIPOに挑戦できます。IPOのラッシュ時には助かります。
新ルールへの変更にあわせて、楽天証券のIPO・POのWEBサイトがリニューアルされます。スケジュールや申し込み情報が整理され、次に必要な手続きがわかりやすくなるそうです。とくにIPO株投資初心者にとって画面の見やすさは重要なので、期待したいところです。
今回の新ルール変更に大きなデメリットはありませんが、抽選のタイミングと入金期限が変わります。これまでのルールに慣れている方は気をつけましょう。
おもな注意点は、抽選のタイミングです。今まで楽天証券のIPOは「後期型」でした。後期型の特徴は以下の通りです。
①「抽選申込」と「購入申込」、合計2回の手続きが必要
②購入申込期間最終日に抽選が行われる
後期型に対して、公募価格決定日に抽選が行われるのが「一般型(前期型)」です。こちらを採用している証券会社のほうが多く、一般型と後期型をうまく組み合わせれば、同じ資金で2回抽選にチャレンジできます。詳しくは「証券会社ごとに資金拘束されるタイミングをまとめました!」をチェックしてみてください。
<一般型・後期型、同一資金での申込イメージ>
ルール変更後、楽天証券は一般型になります。今まで「一般型の証券会社と楽天証券を組み合わせて2回抽選を受けていた」という方は注意してください。それに伴い入金期限が公募価格決定日の18時までに変更されます。一般型と組み合わせることはできなくなりますが、後期型の証券会社と組み合わせることは可能になります。(くわしくはこちら→資金移動でIPO抽選回数を増やす)
「注意点」と言いましたが、多くの証券会社と同じスケジュールになるだけです。そこまで深刻に考える必要はないでしょう。一般型(前期型)の抽選に慣れている人なら、違和感なく受け入れられそうです。
ここまで読んでくださった方の中には「楽天証券での口座開設を検討中」という方もいるかもしれません。現在、楽天証券では秋のプレゼントキャンペーンを実施中です。10月31日までの期間限定なので、迷っている方はこの機会に口座開設するのをオススメします!
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いかがでしたか?今回は楽天証券のIPO新ルールについて解説しました。繰り返しになりますが、新ルールの適用は10月25日以降にブックビルディングが開始される銘柄からです。今までのルールに慣れている方は、入金期限に気をつけてください。
年末に向けて承認されるIPOには新ルールが適用されるので、このコラムでしっかり予習しておきましょう。今わかる情報はすべて詰め込みましたが、もし追加情報が発表されたら、随時お知らせしていきますね!