クロス取引の基本
- 最終更新日:
- 2020年3月16日
では、まずはクロス取引の基本から説明します。クロス取引がなぜお得に株主優待を手に入れられるのか、その仕組みから見ていきましょう。
クロス取引とは
株主優待を手に入れるには、普通に株を買って、権利付き最終日まで株を持っていればいいのですが、前ページで紹介した通り、権利落ち日に株価が下がる可能性が高いです。
この株価下落のリスクを回避する方法が、クロス取引です!
かんたんに説明をすると…
①普通に株を持って権利を取る(現物買い)
②同じ株を空売り(信用売り)
これを同時に行ないます。同時に処理できないと、同じ株価で約定せず、損が発生するので注意してください。(※株式市場が閉まっている時間帯に注文を出せば、時間がずれても大丈夫です)
①現物買いは、株価が下がると損する
②信用売りは、株価が下がると儲かる
という感じで、両者は全く反対の動きをするのです!
よって、①の買いポジションと②の売りポジションの両方を持っておくことで、株価の変化を無効化することができます。つまり、クロス取引をすることで、株価下落の心配がなくなるので、株の取引にかかる費用だけで株主優待が手に入るという、なんとも画期的な取引なのです。ですから、株の取引にかかる費用よりも株主優待の価値の方が高ければ、単純に得をするという計算になります。これがクロス取引の醍醐味です。
続いて、実際に「どうやってクロス取引を行うか?」という実践編に移ります。