UBEマシナリー[ユービーイーマシナリー]

公開日:
2025年8月20日

 2025年5月20日、UBE(旧宇部興産)が連結子会社であるUBEマシナリー[ユービーイーマシナリー]の上場準備をはじめると発表しました。上場予定時期は未定とのことです。

 UBEはナイロン樹脂や、液晶パネルの基板となるポリイミドなどを手がける大手化学メーカーで、その機械部門を担ってきたのがUBEマシナリーです。UBEの西田社長は記者会見で「化学部門と機械部門の親和性を考えると、独立させて成長戦略を描く方が良いと判断した」と説明しました。

成長性 割安性
△ -
話題性 管理人期待度
◎ c

基本情報

会社名 UBEマシナリー[ユービーイーマシナリー]
会社URL https://www.ubemachinery.co.jp/
会社設立 1999年(26年目)
狙い目証券会社 未定のため、IPOおすすめネット証券会社比較にてご準備ください

企業業績のデータ(5年分)

  2021年
3月
2022年
3月
2023年
3月
2024年
3月
2025年
3月
売上高(百万円)? 42,241 51,797 49,330 54,024 55,523
経常利益(百万円)? - - - - -
当期純利益(百万円)? 5,332 3,379 3,790 4,749 7,938
純資産額(百万円)? - - - - -
1株あたりの純資産額(円)? - - - - -
1株あたりの純利益(円)? - - - - -
自己資本比率(%)? - - - - -
自己資本利益率(%)? - - - - -

※決算公告より

管理人からのコメント

 UBEマシナリー[ユービーイーマシナリー]は、産業用機械や橋梁などを手がけるメーカーです。もともとはUBE(旧宇部興産)の産業機械部門で、「宇部興産機械」として分社化され、2022年に今の社名に変更しました。自動車や大型家電の金属部品製造に使われるダイカストマシンや、プラスチック樹脂製品の製造に使われる射出成形機(しゃしゅつせいけいき)を主力としています。なかでも注目なのが、2022年に国内で初めて開発したギガキャスト用ダイカストマシンです。ギガキャストとは、これまで複数のパーツをつなぎ合わせて作っていた自動車のボディを、一度にまるごと製造できる超大型マシンのことです。近年電気自動車(EV)の普及で、需要が増えました。2025年5月にはギガキャストのラインナップをさらに拡充しており、リョービやトヨタ自動車に納入実績があります。UBEマシナリーは国内2か所、アメリカと中国にも工場を構え、国内外の需要に対応しています。

 直近の業績を見ると、コロナ禍からの回復後、微増を続けています。2025年3月期の決算では、純利益が前年比67%増と大きく伸びていますが、これは本業ではなく、一時的な利益によるもののようです。EVの普及が鈍化していることもあり、業績が足踏み状態なのかもしれません。企業向けのビジネス(BtoB)のため、自動車メーカーなどの設備投資が減ると、その変化を受けやすいのがネックになりそうです。

 ここ最近では、UBEと三菱マテリアルの持分法適用関連会社であるUBE三菱セメントも上場準備を開始すると発表しており、UBE関連会社の上場報道が続いています。

 正式な上場日はまだ決まっていませんが、万全を期して、今のうちにネット証券に口座を開設して、IPOの申し込みができるようにしておきましょう。

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