POや立会外分売で儲かるか実際にやってみた

公開日:
2026年6月22日

 2026年のIPO市場は悪夢の7連敗スタートと極度の不振ではじまりました。こんなにひどい状況は、私の記憶にありません…。「やさしいIPO株のはじめ方」をはじめてから初めてのことです。
 4月以降少しずつ調子を取り戻してきたので、ようやく形にはなってきましたが、そもそもIPOの数も例年に比べてかなり少ない状態が続いています。

 今年の管理人のIPO当選実績は、5月末までに5銘柄に当選して+6.53万円とさみしい状況です。これまでIPOの初値売りで年間100万円以上の利益を出し続けてきましたが、今年は達成がかなり厳しい状況です。

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 IPO市場の低迷がいつまで続くかはわかりませんが、この利益ではさすがに物足りないので、今年から別の収益源を探りました。

 目を付けたのがPO(公募増資・売出)と立会外分売(たちあいがいぶんばい)の二つです。

 どちらも、IPOほどの爆発力はないのですが、投資機会が多く当選率が高いので、安定的に利益を出せる投資手法です。まずは2026年5月末までのIPO、PO、立会外分売に参加して見えてきた結果から解説します!

IPO、PO、立会外分売の比較

まずはIPO、PO、立会外分売の成績を2026年1月~5月末までのデータで比較します。

表は左右にスライドしてご確認ください
  IPO PO 立会外分売
取り扱い数 15社 38社 22社
全体の勝敗
(初値売却時)
6勝8敗1分 32勝6敗 15勝5敗2分
全体の勝率
(初値売却時)
40% 84.2% 75%
1銘柄あたりの平均利益 16,840円 12,003円 2,145円

 次に、それぞれ実際に投資してみた結果を比較します。

表は左右にスライドしてご確認ください
  IPO PO 立会外分売
管理人当選数 5社 6社 14社
管理人当選率(%) 33% 15.7% 63.6%
管理人利益 +6.53万円 +5.19万円 +3.94万円
複数当選の期待度 △ △ ◎
おすすめネット証券 SBI証券 SBI証券 SBI証券
管理人当選実績あり SMBC日興証券
松井証券
マネックス証券
楽天証券
SMBC日興証券
三菱UFJ
eスマート証券
松井証券
マネックス証券
楽天証券

 どうでしょう?色々な違いが見えてきませんか?それぞれの投資法の結果をまとめます。

IPOの結果

 管理人のIPOの当選実績は「5社」で、上場日の初値で売却した利益は、合計で+65,300円でした。
 IPO全体では、5月末までに15社が上場しています。仮に、すべて当選して上場日の初値で売却すると、6勝8敗1分(勝率40%)で合計+252,700円の利益となる計算です。

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PO(公募増資・売出)の結果

 管理人のPO当選実績は「6社」で、受渡日の寄り付きで売却した利益は、合計で+51,987円でした。
 PO全体では、5月末までに38社がPOを実施しています。仮に、すべて当選して受渡日の寄り付きで売却すると、32勝6敗(勝率84.2%)で合計+456,131円の利益となる計算です。

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 PO銘柄で目を引くのが、任天堂(7974)の上昇です。受渡日の売却でなんと+208,300円、一撃20万円オーバーとおどろきの利益が出ています。
 「POだから利益は小さい」と思って甘く見ていたのですが、これには夢がありますね!

立会外分売の結果

 最後に、立会外分売の結果を見ていきます。
 管理人の当選実績は「14社」で、分売日の寄り付きで売却した利益は、合計で+39,400円でした。
 立会外分売全体では、5月末までに22社の立会外分売があって、仮に、すべて当選して分売日の寄り付きで売却すると、15勝5敗2分(勝率75%)で合計+47,200円の利益となる計算です。

IPO、PO、立会外分売の違い

 ここまでの管理人の結果から、明確な違いがあることがわかりました!

勝率の違い

 1つ目は勝率です。IPOは例年勝率70~80%ほどあります。今年は40%と低いので参考にしづらいですが、POは84.2%という高い勝率になりました。損をする可能性が低いので、安定して利益を積み上げられそうです。
 一方、立会外分売も75%以上あるので、こちらも投資をするには十分な勝率です。

当選率の違い

 2つ目は当選率です。POの当選率15.7%(当選6件/全体38件)に対して、立会外分売の当選率は驚異の63.6%(当選14件/全体22件)です!

 抽選の母数がまだ少ないので、これからブレる可能性はありますが、立会外分売は当選率が非常に高いのがわかります。
 さらに、グループサイトのやさしい株のはじめ方でまとめている「管理人の立会外分売の当選実績」のページ見てもらうとわかるのですが、とにかく複数の証券会社からよく当たります
 100株以上当たることが普通なので、その分利益を積み上げやすくなっています。

■立会外分売の当選例

表は左右にスライドしてご確認ください
企業名 SBI証券 楽天証券 松井証券 マネックス証券 分売日利益
パパネッツ(9388) 100 - 100 100 +15,600円
大英産業(2974) 100 - 100 100 +8,400円
マミーマートHD(9823) 100 100 - 100 +3,600円

※銘柄名をクリックすると、グループサイト「やさしい株のはじめ方」の立会外分売ページに移動します

違いのまとめ

 サンプルが少ないですが、それぞれ違いをまとめます。

 IPOは「一撃で大きな利益を出すチャンスがある
 POは「勝率が高く当選すれば利益を出しやすい
 立会外分売は「当選率が高く、複数株当選もあるので、利益を積み増しやすい

PO、立会外分売のしくみ

 さて、実際に参戦してみたデータを見てきました。
 ここからはPO(公募増資・売出)、立会外分売のしくみや申し込み、購入方法について解説します。

POのしくみ

 まずPOですが、IPOとは違って、すでに上場している会社の株を割引価格で買える手法です。なぜ割引価格で株が手に入るのかというと、大株主が株式市場で保有株を大量に売りに出すと買い手と売り手のバランスが崩れて、値崩れを起こしてしまうため、少々割引した価格でも買ってくれる投資家を探して売却するためです。

 新規に株を発行する場合は「公募増資」、既存株主から株を買う場合には「売出」と言います。購入時には株式売買手数料はかからず、売却時だけ手数料がかかります。
 もちろんSBI証券楽天証券のような株式売買手数料が無料の証券会社の場合、売却時も手数料がかかりません

 割引価格でお得に買える分が利益の土台になっているので、POに当選したら受渡日の始値で売ってしまうのが、POで利益を出す基本的な投資方法になります。IPOの初値売りに近い感覚ですね。
 IPOよりも案件の数がかなり多いので、それだけ利益を出すチャンスも多いと言えます。

 次に、具体的にどのように利益が出るかを考えていきます。

 例えば、株価1,000円の銘柄がPOを出して、割引率が4%の960円で買えたとしましょう。
 これが受渡日の始値、980円で売れた場合、960円で買った株を980円で売れたので、差し引き20円が利益になります。100株単位で売買されますので、この取引では2,000円の利益となります。

 「2,000円」と聞くと、利益額としては小さく感じるかもしれませんが、200株当たれば2倍の4,000円です。さらにIPOよりもチャンスが多いので、1年間に何度も当選すればだんだん大きな金額になっていくでしょう。
 実際に、管理人が5か月間やってみて+51,987円5万円以上の利益が出ています。このペースで行けば、年間で10万円の利益を出せそうです。

POの仕組み

 POについては、当サイト内で特設ページを作ってくわしく解説しているので、興味を持たれた方は下記ページをご覧ください。

立会外分売のしくみ

 続いて、立会外分売です。こちらに関しても、POと同様に、市場に出回っている株式を割引価格で手に入れて、株式市場の取引価格との差を使って利益を出すという手法です。

 POも立会外分売も、基本的には割引価格で投資家に買ってもらうという点は一致しているのですが、立会外分売の目的のひとつが「株主の数を増やして、上位への鞍替えを目指す」という所が異なります。

 東証プライム市場への鞍替えを目指す場合には、クリアしなければならない基準があり、その中に「株主数が 800人以上」という基準があります。このあたりをクリアするために、大株主に偏った株を移すために立会外分売が行われることがあります。

 利益が出るしくみは、POとほぼ同じなので、ここでは省略します。

 立会外分売は、利益幅は小さいものの当たりやすいので、コツコツと継続して申し込みできる人が向いています。

 立会外分売の詳細は、グループサイト「やさしい株のはじめ方」でまとめています!挑戦してみたい方はしっかり読んで参考にしてください。

おまけ:立会外トレードとは?

 立会外分売とよく似た名前で、「立会外トレード」というサービスもあります。

 SBI証券に口座を持っている方限定のサービスで、SBI証券限定版の立会外分売と考えて問題ありません。こちらもグループサイト「やさしい株のはじめ方」でわかりやすくまとめています。

「やさしい株のはじめ方」関連ページ

まとめ

 今回は、POと立会外分売を中心に、IPOとの比較やそれぞれの特徴を解説しました。

 今年はIPO、PO、立会外分売の3つの投資法で、それぞれ年間+10万円を目標に投資を続けます。まずは1年間投資を続け、改めて年間の収支を報告する予定です!
 2027年の年明け後にページを更新するので、楽しみにお待ちください。

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