トップページ > コラム > マネックス銘柄スカウターを使ったIPO株セカンダリー銘柄の探し方
IPO株投資の醍醐味は、事前に抽選に参加して当選を狙い、初値で売ることで利益を出せるところです。難点はなかなか当選しないところでしょうか。
実はIPO銘柄は上場した後にも投資のチャンスがあります。それがセカンダリー投資です。上場前の株を手に入れて売ることを「プライマリー(最初の)」と呼ぶのに対し、上場後に株取引をして儲けることを「セカンダリー(2番目)」といいます。
抽選が無いので、売り注文さえあればいつでも買えるのは大きなメリットです。一方で抽選申込や初値売りのような分かりやすいイベントが無いので、売り買いのタイミングを自分で判断しなくてはなりません。ここはデメリットとも言えます。損をするリスクが大きくなっているので、よりシビアな撤退ラインをあらかじめ決めておきましょう。
このコラムではセカンダリー投資について、タイミングから銘柄の探し方まで紹介しています。ぜひ最後まで読んで活用してみてください!
まずはセカンダリー投資で儲けるタイミングから解説します。チャンスは大きく分けて2つあります。「初値が付いた直後」と「上場して数年経過した後」です。1つずつ見ていきましょう。
1つ目は、初値が付いた直後に購入することで、さらなる上昇を狙う方法です。下の画像を見てください。

<引用:マネックス証券>
これは、2026年4月23日に上場した犬猫生活(556A)の値動きです。上場初日の午前中に3,500円で初値を付けた後に、ストップ高の4,200円まで上昇、上場2日目も朝からストップ高付近まで上昇しました。上場3日目以降はさすがに息切れをして下落しましたが、仮に初値(3,500円)で買って、上場2日目の(4,900円)で売ることができれば、100株あたり14万円の利益が出た計算になります。
難易度は高いのですが、IPOに勢いがあるときには、このような取引チャンスが転がっています。また、前評判が高かったにもかかわらず、初値が思うように伸びなかったときにも、初値が付いた後に上昇に転じ、上のチャートのような展開になることがあります。
もう一つの方法が、上場後、1年~3年くらいたった後、つまり、IPOの熱気が冷めた後を狙う投資法です。
一般的に、IPO株は上場直後に急騰したとしても、時間をかけて株価は冷静になり、下がっていきます。投資家から注目度の下がった株は、出来高も徐々に落ちていきます。しかし、決算発表でよい結果が出たり、業績の上方修正が起きたりすると、再度投資家からの注目を集め、株価は上昇していくのです。これを「Jカーブ上昇」と呼び、このJカーブが起きそうなIPO銘柄を先回りして買っていく投資法をこれから紹介します。
■くすりの窓口(5592)の株価チャート■

Jカーブが発生しやすい条件としては、「①IPOの初動が好調」、「②投資家に忘れ去られている」、「③業績が好調」の3点が挙げられます。
これは絶対に必要とはいえない項目ですが、初値が高く寄って、その後も株価が吊り上げられるような場合には、その後の水準訂正による株価下落によって底が深くなることも多いので、想定よりも安く購入できるチャンスが広がります。
これは株価の変動と出来高をチェックすればわかります。IPO銘柄は上場から2週間程度は出来高を伴って盛り上がりますが、新しい次の銘柄が出てくるので、徐々に注目度は落ちてきます。
Jカーブの下値の部分では、株価変動はほとんどなく、出来高も上場初期とは違って、かなり少なくなります。例えば、1日の出来高が5,000株以下くらいになっていれば、過疎っていると言えます。
ここが一番大切です。株価上昇の源泉は業績の良さに尽きるので、この部分が死んでいなければJカーブを描く可能性が高まります。逆に、業績が平凡であれば、投資家に忘れられたままとなり、出来高も回復しません。業績の見極めが重要です。
この後は、主に「③業績が好調」についてフォーカスします。
「株価が割安な状態であるか」など複数の条件を組み合わせて、スクリーニング(ふるい分け)により銘柄数を絞りこみます。ここで使うツールはマネックス証券の銘柄スカウター(無料)です。
このツールを使って30銘柄程度に厳選して、最後は目視で判断をします。
とは言え、いきなりツールを開いても何をしていいか分からない人も多いでしょう。ここで、こっそり管理人ひっきーが銘柄探しで使っている条件を教えちゃいます!
スクリーニングの条件として、(1)長期実績の売上高(成長率)、(2)営業利益(成長率)、(3)会社予想の売上高(増収率)、(4)営業利益(増収率)、(5)上場年、(6)PER(株価収益率)に注目して条件を設定しました。それぞれ見ていきましょう
売上高が伸びていないと話になりません。高い方が望ましいですが、10%以上は欲しいところです。
営業利益も伸びていた方が株価にはプラスに働きます。10%以上は欲しいところです。
ただ、成長のための新規投資がかさんで、しばらくは営業利益が伸びない会社も存在します。ここでは、スクリーニングにかかりませんが、長期目線では大化けする可能性があります。
会社が次期の決算では、売上高に対してどのような見立てをしているかをチェックしておきましょう。ここも過去の実績とともに、少なくとも10%以上は欲しいです。
会社が次期の決算では、営業利益に対してどのような見立てをしているかをチェックしておきましょう。ここも過去の実績とともに、少なくとも10%以上は欲しいです。
IPO銘柄を絞り込みたいので、長くても3年まででしょう。ここでは、1年~3年と設定しました。
PERが低いほど、収益面(利益)から見て株価が割安と言えます。ここでは、PER20倍以下と設定しましたが、期待が大きい銘柄ほど割高になっていることが多いので、銘柄数が30銘柄以下と絞り込まれすぎているときには、25倍以下、30倍以下とゆるくしてもいいかもしれません。

上記の条件でスクリーニングすると、32銘柄に絞り込まれました。ここで「スクリーニング」ボタンを押すと、次のように銘柄一覧が出てきます。

ここまで絞り込めたら、後はチャートを見たり、業績分析を細かくチェックしていくだけです。
30銘柄程度であれば、「Jカーブを描く途中になりそうか」、「スクリーニングした条件の中でも比較的優れている銘柄はないか」などをチェックしやすいと思います。
直近では、トランプ関税やイランとの戦争などで、株価チャートが崩れてしまっているので、必ずしもすべての項目を満たす必要はありません。絞り込み結果に満足いかない場合は、いろいろ条件を変えてみましょう!
今回は「IPOのセカンダリー分析」を例に銘柄探しの使い方を解説しました。
いずれにしても、スクリーニングの作業は投資の決め手になるものではなく、投資対象を一定の条件で絞り込み、投資のヒントとして活用するツールです。特定の条件でスクリーニングしたあと、最終的に投資に値する銘柄に出会えたらラッキーくらいの感覚で取り組むのがよさそうです。
これまで注目してこなかった銘柄に出会えるチャンスになるので、ぜひ一度、銘柄スカウターによるスクリーニングを試してみてください!
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