トップページ > コラム > 株がお得に買える!?ダークプールを解説!
複数のネット証券から、2018年より「ダークプール」を利用した新サービスをスタートさせました。ダークプールとは何なのか?メリットは?など気になるポイントを解説します!
ダークプールとは取引所外取引の一種です。東証などの取引所を通さず、証券会社内で注文を付け合わせます。
正式には「dark pool of liquidity」と呼ばれ、”見えない流動性”というような意味を持ちます。何が見えないのかというと、注文が見えません。取引所を通していないので、売買が成立するまで気配や注文数を公表する義務がないためです。
ダークプールは大口注文を行う機関投資家向けのしくみで、匿名性の高い取引は以下のようなメリットがあります。
・価格変動リスクの低減
取引所では大口の注文を出した場合、一気に価格が変動するリスクがあります。ダークプールでは取引成立まで気配値などが分からないため、このようなリスクを回避できます。
・約定単価の改善
取引所よりも細かい単位で売買可能です。そのため、取得単価の変動を抑えることができます。
・コストダウン
取引所よりも手数料が安くすむので、コストが抑えられます。
今までは個人投資家にはあまり関係のないしくみでしたが、各証券のダークプールを利用した新サービスで、個人投資家も間接的に使えるようになりました。個人投資家のメリットをくわしく見てみましょう。
・市場より有利な条件で取引できる
「ダークプールとは?」で説明したとおり、ダークプールの取引は、取引所よりも細かく値段を刻むことができます。さらに取引所から独立しているため、金額は必ずしも一致しません。そのため、東証などの取引所より有利な条件で取引できる可能性があります。
例えば、取引所では100円の売り注文しかない銘柄が、ダークプールでは99.5円の売り注文が出ているとします。その場合1株あたり0.5円安く買うことができるのです。もし有利な条件が無くても、取引所の価格で取引されるので損をすることはありません。
・手数料が安くなる
取引所に比べると手数料が安いため、証券会社は取引コストを抑えられます。そのため、個人投資家は「取引手数料」の無料化や割引という形で恩恵を受けられます。(※すべての証券会社のサービスで安くなるわけではありません)
取引所との差額(有利に取引できた金額)の一部を報酬としている証券会社もあります。松井証券は差額の30%ですが、報酬分を上乗せしても、取引所より有利な条件に変わりはありません。
・かんたんに注文が出せる
直接ダークプールとは関係ありませんが、各証券会社が発表しているサービスは、自動で最も有利な条件を探してくれます。個人投資家は「最良」や「SOR」といった執行条件を選ぶだけです。
個人投資家はネット証券のサービスで利用できるようになります。
具体的には、松井証券の「ベストマッチ(約定価格改善サービス)」とSBI証券の「SBBO-X(エスビービーオークロス)」、auカブコム証券の「SOR(スマート・オーダー・ルーティング)」です。
このサービスを利用すると、取引所、PTS、ダークプールの中から最も良い条件で取引ができます。取引所より優れた条件が無い場合は取引所での取引になります。これらの判定は自動で行われるので、意図的にダークプールを選ぶことはできません。
ダークプールとは違うしくみですが、取引所外取引としてPTSがあります。PTSは「Proprietary Trading System」、日本語で表すと「私設取引システム」の略称です。
こちらは個人・法人向けのしくみで、SBI証券の夜間取引などでも有名です。
<画像:SBI証券公式サイトより>
ダークプールと異なる点は「気配値、注文数が公表される」ことです。ダークプールと同様に取引所とは独立しているため、取引所より有利な価格で約定することもあります。SBI証券の「SOR注文」は取引所(東証)とPTSを比較して、最良条件で取引を成立させるシステムです。
各証券会社のダークプールやPTSに関連したサービスを紹介します。
■松井証券
サービス名 | 手数料 | 成功報酬 |
---|---|---|
ベストマッチ (約定価格改善サービス) |
通常と同じ ※ボックスレート制 |
差額の30% |
概要 | ||
松井証券内で注文を付け合わせ、東証より有利な価格かどうかの判定(マッチング判定)を行う。 「ベストマッチ利用申込」が必要です。 ※以下のどちらかの条件を満たす場合は申込することなく利用できます。 ・信用取引口座を開設している ・口座開設時に「現物取引の投資経験が1年以上ある」ことを選択している(※2019年2月2日以降に口座開設した人) |
(2019年2月時点)
サービス名 | 手数料 | 成功報酬 |
---|---|---|
SBBO-X (エスビービーオークロス) |
スタンダードプランの 約10%引き ※最上位ランクは無料 |
なし |
概要 | ||
SBIプライム証券のマッチングシステムを利用。 機関投資家からの注文とマッチングした場合は、立会外取引で取引成立。マッチングしない場合は、従来のSOR注文となります。 ※利用条件(個人の場合) 20歳以上かつ国内現物株式の取引経験が1年以上 |
(2019年5月時点)
サービス名 | 手数料 | 成功報酬 |
---|---|---|
SOR (スマート・オーダー・ルーティング) |
通常と同じ | なし |
概要 | ||
米モルガン・スタンレーと電子取引システムの利用契約を結び、個人投資家も機関投資家向けと同等の機能が利用可能に。 モルガン・スタンレーMUFG証券が運営するダークプール(MSプール)を経由した立会外取引システム(ToSTNeT)での取引が可能。 発注時だけでなく、常時最良気配を判定する機能が特長。 |
(2018年8月時点)
上で紹介した証券会社とグループサイト限定のタイアップ企画を紹介します!このページから口座開設すると、通常よりお得に口座開設できます。
証券会社 | 内容 | タイアップ詳細 |
---|---|---|
松井証券 | 33,000円 キャッシュバック |
松井証券で口座開設すると、手数料最大33,000円キャッシュバック! |
SBI証券 | 2,500円 | 証券口座開設+ネット銀行+入金でもれなく2,500円と、管理人作成のオリジナルレポート「株初心者でも見つかる株の選び方」の両方をプレゼント! |
auカブコム証券 | 4,000円 | 口座開設+投資信託を10万円以上購入で、もれなく4,000円をプレゼント!(2023年3月31日まで) |
(2023年3月現在)
☆より有利な条件で買えるので、個人投資家にうれしいサービスですね!
コラム一覧へ戻る
SBI証券で口座開設へ進む