トップページ > コラム > 完全平等抽選とは?採用している証券会社と特徴をまとめました
人気のあるIPO銘柄は、多くの投資家が申し込むため抽選倍率が非常に高くなります。この時、当選確率に大きく影響してくるのが「抽選方法」です。ほとんどのネット証券では、機械による抽選(完全抽選方式)を採用しているので、あまり差が出ませんが、抽選対象の決め方に差が出ます。証券口座が抽選対象(1人1票)となる証券会社と、申込単元が抽選対象(1人複数票)となる証券会社がありますが、ふたつを比較すると後者の方が抽選倍率の上がり方が激しくなります。
もちろんネット配分や割当株数など他にも重要な指標はありますが、この抽選方法が重要なポイントのひとつなのは間違いありません。特に、1人1票の証券会社では、資金による当選確率の差が出にくく、初心者でも平等に当選のチャンスがあります。
今回のコラムでは、1人1票の完全抽選、いわゆる「完全平等抽選」の証券会社に焦点を当てていきます!
「完全平等抽選」は、抽選申込した口座別に抽選権が付与され、機械による抽選で当落が決まります。どれだけの資金を証券会社に投入していても、1人1票なのですべての人が平等な条件になります。そのため「完全平等抽選」と呼んでいます。
一方で、1人複数票が可能で、申込単元別に抽選権が付与される時は「完全抽選」と呼んでます。複数票可能といっても、1人あたりの当選株数には制限があります。そのため、ひとり占めのような状況にはなりません。
とはいえ、やはり資金力があるほど当たりやすくなるので、抽選倍率は高くなります。
完全平等抽選を採用している証券会社はいくつかありますが、それぞれが異なる特徴を持っていますので、その違いもあわせて紹介します。
証券会社 | 完全抽選 配分率 |
幹事数 (2023年) |
主幹事数 (2023年) |
補足 |
---|---|---|---|---|
マネックス証券 おすすめ |
100% | 53 |
0 | |
松井証券 おすすめ |
70% | 70 | 0 | 事前入金なし |
SMBC日興証券 おすすめ |
10% | 52 | 14 | |
大和証券 | 10% | 44 | 17 | |
大和コネクト証券 おすすめ |
70% | 44 | 0 | |
岡三オンライン | 10% | 49 | 0 | 事前入金なし |
SBIネオトレード証券 | 10% | 23 | 0 | 事前入金なし |
DMM株 | 100% | 10 | 0 | 事前入金なし |
三菱UFJ eスマート証券 (旧auカブコム証券) |
10% | 24 | 0 | |
GMOクリック証券 | 100% | 0 | 0 |
まずはじめに、完全平等抽選といえばマネックス証券です。証券取引所に新規上場が承認されたあとに、IPO株が幹事になった各証券会社に配られるのですが、そのIPO株のうち個人に割り当てられたすべて(100%)が完全平等抽選に回されます!他に、DMM株、GMOクリック証券も同様に100%が完全平等抽選に回されますが、IPO株が配られる(幹事になる)回数とその数がマネックス証券に比べるとだいぶ少なくなります。
次に、松井証券です。完全平等抽選に回されるのは、個人に割り当てられた70%と、マネックス証券より少ないですが、なんと“事前入金なし”でIPO抽選に申し込むことができます。入金は当選したときにのみおこなえばよいので、IPO株の割り当てがあれば必ず抽選を受けられる点がおすすめポイントです(ただし、資金不要で抽選を受けられるので、抽選に参加する人が多く、資金が必要な場合に比べて、当選確率は低くなります)。
一見たいしたことのないように見えて実は当たりやすいのが、SMBC日興証券と大和証券です。完全平等抽選に回されるのは、個人に割り当てられた10%に過ぎませんが、老舗の大手証券会社なので、主幹事をつとめることがあります。主幹事になるとIPO株の約80%ほどが配られますので、たとえ10%の完全平等抽選であっても、その数は、主幹事以外の100%完全平等抽選よりも多くなる場合が多いです。しかも、SMBC日興証券は口座開設後3カ月間は、抽選にはずれたあとにもう一度抽選を受けられる優遇特典があります!
たとえば、編集部の私が当選したサイジニアは主幹事がSMBC日興証券で、IPO株の90.09%が割り当てられました。完全平等抽選10%にも関わらず、完全抽選本数が355枚もあります。マネックス証券は完全平等抽選100%ですが39本しかありません。
<サイジニア幹事証券リストより>
そして忘れてはならないのが、大和コネクト証券です。個人に割り当てられた70%が完全平等抽選に回されます。大和証券グループのスマホ証券なので、大和証券が幹事をつとめたときに、IPO株が大和コネクト証券にも回されます。2020年に誕生したばかりの証券会社で、まだ口座数が少なく、IPO抽選に申し込む人が少ないため、当選確率が比較的高くなっています。
他に、岡三オンライン、SBIネオトレード証券、三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)は個人に割り当てられた10%が完全平等抽選に回されます。岡三オンラインは岡三証券、SBIネオトレード証券はSBI証券、三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)は三菱UFJモルガンスタンレー証券が幹事をつとめたときに、割り当てられたIPO株が回されます。IPO株の割り当て数は、上記の証券会社と比べて少ないですが、岡三オンライン、SBIネオトレード証券は事前入金なしでIPO抽選に申し込むことができます。
ここまで「完全平等抽選」と「それを採用している証券会社とその特徴」を紹介してきました。このページを読んでいただければ、IPO株投資において必要な「完全平等抽選」の知識は十分に得られるはずです。完全平等抽選を採用している証券会社からIPO抽選に申し込むことは、IPO株投資の基本中の基本になりますので、このページで紹介している証券会社は忘れずに口座開設しておいて、割当があったときにしっかり申し込めるようにしておきましょう。
岡三オンライン証券は事前入金なしでIPO抽選に申し込めます!抽選で当選してから必要な資金を入金すればよいので、資金効率が良い証券会社ですね。とりあえず、IPO投資をするにあたり、口座を持っていて損はない証券会社ですので、まだ口座をお持ちでない方は、この機会にぜひ口座開設してみてはいかがでしょう。
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