幹事証券と同一グループのネット証券で当選確率アップ!

最終更新日:
2020年6月25日

 IPOでは、幹事証券からネット証券などに委託配分することがあります。割り当てられた株数の一部を委託販売してもらう仕組みで、後から取り扱いが発表される場合は、この委託配分によるものです。
 配分方法などの詳細は公表されていないのですが、グループ会社のネット証券には優先的に株式を委託配分しているようです。実際にどれくらいの配分があるのか、auカブコム証券を例に調べてみました。

auカブコム証券への委託配分はどのくらい?

 auカブコム証券は、三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下MUFG)のネット証券です。MUFGには、三菱UFJモルガンスタンレー証券(以下、モルガンスタンレー)も含まれています。過去事例を見ると、モルガンスタンレーが幹事証券となったIPOでは、ほぼauカブコム証券に委託配分がありました。

 では、実際にどれくらい委託配分されているのか見てみましょう。モルガンスタンレーが幹事証券となったIPOを5件をピックアップしました。比較として、幹事証券にグループ会社が含まれていない委託幹事の比率も調べています。※委託株数は、日本証券業協会の資料を参考にしました

表は左右にスライドしてご確認ください
企業名 上場
年月日
公開株数 auカブコム
証券への
委託株数
比率 他の
委託幹事
フリー
(4478)
2019/
12/17
4,480,100株 180,200株 4.02% 0.13~0.27%
ワシントンホテル
(4691)
2019/
10/18
2,070,000株 60,200株 2.91% 0.02%
あさくま
(7678)
2019/
6/27
677,100株 5,400株 0.79% 0.06%
日本国土開発
(1887)
2019/
3/5
15,474,400株 92,600株 0.60% -
メルカリ
(4385)
2018/
6/19
19,599,700株 10,000株 0.05% -

 フリーに注目してみると、他の委託幹事証券と比べて、約15倍もの差があります。また、2018年に話題となったメルカリでは、主要ネット証券の中でauカブコム証券のみ委託配分がありました。同一グループに幹事証券がいると、回数も株数も優遇されているのが分かります。

 幹事証券の割当株数に余裕が無いと、委託配分にあまり回せません。モルガンスタンレーは、主幹事の実績が多い証券会社なので、その分auカブコム証券は委託配分にも期待できます。

ネット証券のグループ会社一覧

 auカブコム証券以外にも、同一グループに証券会社を持つネット証券がいくつかあります。それぞれ特徴とともに一覧表にしました。

表は左右にスライドしてご確認ください
証券会社 同一
グループ
委託
実績
備考
岡三オンライン
証券
岡三証券 あり 前受け金なしで抽選がうけられる
・岡三証券以外からも委託配分あり
SBI
ネオモバイル
証券
SBI証券 あり ・「ひとかぶIPO」で1株からIPOに挑戦できます
・SBI証券が主幹事のIPOで委託配分あり
LINE証券 野村證券 なし ・IPO取扱は未発表
・株のタイムセール実施中

 岡三証券もSBI証券も、IPO取扱数が多い証券会社です。LINE証券はまだIPO取扱予定はありませんが、野村證券が同一グループなので、取い扱い開始したら期待大です!とりあえず口座開設しておくと、いざ委託配分があったときにすぐ申し込めて便利です。※SBIネオモバイル証券は、一時停止しておけばサービス利用料は発生しません。

まとめ

 IPO投資法では、複数の証券会社から申し込んで当選確率をアップさせる裏ワザがあります。幹事証券のグループ企業のネット証券は、抽選回数を増やすにはピッタリです。
 今なら、auカブコム証券とグループサイト限定のお得なタイアップキャンペーンが実施中ですので、まずはauカブコム証券から押さえておきましょう!

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