ソニーフィナンシャルグループ

公開日:
2023年5月19日

 ソニーグループが子会社の「ソニーフィナンシャルグループ」の株式上場を前提としたスピンオフを検討開始したと発表しました。

 ソニーフィナンシャルグループは、傘下にソニー生命やソニー損保、ソニー銀行などの金融子会社を持つ企業です。社名に「ソニー」とあるように、ゲームや音楽、エレクトロニクス製品などを手掛ける「ソニーグループ」の子会社でもあります。

成長性 割安性
△ -
話題性 管理人期待度
△ d

基本情報

会社名 ソニーフィナンシャルグループ
会社URL https://www.sonyfg.co.jp/
会社設立 2004年(19年目)
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企業業績のデータ(5年分)

  2018年
3月
2019年
3月
2020年
3月
2021年
3月
2022年
3月
売上高(百万円)? 1,503,630 1,629,182 1,781,420 2,207,200 2,190,000
経常利益(百万円)? 66,843 93,856 111,880 77,300 79,800
当期純利益(百万円)? 51,895 62,074 74,429 47,100 41,600
純資産額(百万円)? 625,406 656,846 691,978 691,699 649,086
1株あたりの純資産額(円)? - - - - -
1株あたりの純利益(円)? - - - - -
自己資本比率(%)? 5.0 4.9 4.6 4.1 3.4
自己資本利益率(%)? 8.3 9.5 10.8 6.8 6.4

※企業ホームページの決算発表資料より
売上高は2021年3月期まで伸びていましたが、2022年3月期は頭打ちとなっています。2021年3月期以降に経常利益が減少しているのは、生命保険事業で変額保険等の市況の変動にともなう損益の悪化や、新型コロナウイルス対策関連費用を計上したためです。

管理人からのコメント

 ソニーフィナンシャルグループは、ソニーグループの完全子会社で、ソニー生命やソニー損保、ソニー銀行などを傘下にもつ持ち株会社です。2020年にソニーグループが約4,000億円を投じて完全子会社化しましたが、再び分離・独立させる「スピンオフ」の検討をはじめました。

 ソニーフィナンシャルグループのスピンオフでは、株式上場を前提としています。実施されるのは2~3年後とのことなので、予定通りであれば2025~2026年頃です。
 スピンオフによって完全子会社ではなくなりますが、ソニーグループは株式の20%弱は継続保有するようです。スピンオフ後もソニーブランドを活用し、ソニーグループ各社との連携も可能でしょう。

 なお、スピンオフによる株式上場は、国内ではカーブスホールディングス(7085)が最初に行っています。かなり大規模なIPOで、結果は残念ながら公募割れとなってしまいましたが、話題性は十分でした。
 東芝インフラCo.や、東芝デバイスCo.もスピンオフによる上場の噂が出ています。

 ソニーフィナンシャルグループは、上場廃止となった2020年8月31日時点の時価総額が1兆円を超えています。上場するためにはソニーグループが保有している大半の株式を売り出すため、超大型IPOになりそうです。上場するタイミングと公募価格の水準にもよりますが、かなり割安な価格でなければ、厳しい展開が予想されます。

 とはいえ知名度は問題ないですし、配当金など他のプラス要素があれば話は別です。さらに上場時の業績推移や業績予想によっても大きく変わります。
 直近で、住信SBIネット銀行(7163)楽天銀行(5838)など大型金融IPOがまずまず伸びたことを考えると、条件次第ではまずまずの需要はありそうです。

 正式な上場日はまだ決まっていませんが、万全を期して、今のうちにネット証券に口座を開設して、IPOの申し込みができるようにしておきましょう。

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