過去の再上場案件の結果をまとめました!

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン[USJ]など、話題性のある企業が再上場するとのうわさが立っているので、2011年以降の再上場IPO案件をまとめてみました。件数自体が少なく、統計的な正確性はありませんが、おおよその傾向をつかむには役立つでしょう。


表の項目にある「吸収金額」は、投資家が公募価格で公開株を購入したときに、市場全体から吸い取られる合計金額のことです。
「公募時価総額」は、初値が公募価格で決まった場合における時価総額のことです。

表は左右にスライドしてご確認ください
上場年月日 企業名 銘柄
コード
総合
評価
上場市場 吸収金額 公募
時価総額
売出株数
/公開株数
公募価格 初値 利益
(初値売り時)
初値
上昇率
2022/12/14 スカイマーク 9204 D 東証
グロース
367.5億円 705.8億円 53.1% 1,170円 1,272円 +1.02万円 +8.75%
2021/9/22 シンプレクス・
ホールディングス

4373 D 東証
1部
357.9億円 782.3億円 100% 1,620円 1,660円 +0.4万円 +2.5%
2021/3/16 ウイングアーク1st 4432 D 東証
1部
194.5億円 496億円 100% 1,590円 2,000円 +4.1万円 +25.8%
2020/12/16 ローランド 7944 D 東証
1部
381.2億円 847.7億円 100% 3,100円 2,954円 -1.46万円 -4.7%
上場年月日 企業名 銘柄
コード
総合
評価
上場市場 吸収金額 公募
時価総額
売出株数
/公開株数
公募価格 初値 利益
(初値売り時)
初値
上昇率
2020/9/17 雪国まいたけ 1375 D 東証
1部
326.4億円 876.7億円 100% 2,200円 2,100円 -1.0万円 -4.5%
2019/3/5 日本国土開発 1887 C 東証
1部
78.9億円 501億円 21.9% 510円 624円 +1.14万円 +22.4%
2018/9/28 ワールド 3612 D 東証
1部
536億円 1,314億円 9.9% 2,900円 2,755円 -1.45万円 -5.0%
2018/9/6 ナルミヤ・
インターナショナル
9275 D 東証
2部
93.4億円 155億円 95.3% 1,560円 1,501円 -0.59万円 -3.8%
2017/3/30 スシロー
グローバル
ホールディングス
3563 D 東証
1部
761億円 989億円 77.0% 3,600円 3,430円 -1.7万円 -4.7%
上場年月日 企業名 銘柄
コード
総合
評価
上場市場 吸収金額 公募
時価総額
売出株数
/公開株数
公募価格 初値 利益
(初値売り時)
初値
上昇率
2016/6/29 ソラスト 6197 D 東証
1部
147億円 368億円 100% 1,300円 1,222円 -0.78万円 -6.0%
2015/11/20 ベルシステム24
ホールディングス
6183 C 東証
1部
581億円 1,137億円 91.7% 1,555円 1,478円 -0.77万円 -5.0%
2015/7/29 デクセリアルズ 4980 C 東証
1部
849億円 989億円 100% 1,600円 1,550円 -0.5万円 -3.1%
2014/10/9 すかいらーく 3197 D 東証
1部
932億円 2,331億円 94.7% 1,200円 1,200円 ±0円 ±0%
2014/4/23 西武
ホールディングス
9024 D 東証
1部
445億円 5,474億円 100% 1,600円 1,600円 ±0円 ±0%
上場年月日 企業名 銘柄
コード
総合
評価
上場市場 吸収金額 公募
時価総額
売出株数
/公開株数
公募価格 初値 利益
(初値売り時)
初値
上昇率
2014/3/18 日立マクセル 6810 C 東証
1部
766億円 1,104億円 100% 2,070円 1,971円 -0.99万円 -4.8%
2013/12/19 足利
ホールディングス
7167 C 東証
1部
266億円 1,365億円 13% 420円 451円 +0.31万円 +7.4%
2012/12/14 チムニー 3178 D 東証
2部
102億円 193億円 90.2% 1,000円 945円 -0.55万円 -5.5%
2012/9/19 日本航空 9201 D 東証
1部
6,633億円 6,873億円 100% 3,790円 3,810円 +0.2万円 +0.5%
2011/6/29 日本ドライケミカル 1909 D 東証
2部
7.5億円 31億円 79.6% 2,040円 2,222円 +1.82万円 +8.9%
上場年月日 企業名 銘柄
コード
総合
評価
上場市場 吸収金額 公募
時価総額
売出株数
/公開株数
公募価格 初値 利益
(初値売り時)
初値
上昇率

再上場案件は総じて公募割れの傾向にあります。大きな要因としては、規模が大きいことと、上場廃止後に株式を買い取って事業を立て直したファンドが利益確定イベントとして利用している点があげられます。

ファンド的には、再上場が利益確定のポイントで、その後はそれほど重視していないのでしょう。それを裏付けるデータが「売出株数/公開株数」で、多くが100%になっています。これは新たに株式を新規発行(公募)して資金を調達するのではなく、保有株式の売却に専念していることを表しています。つまり、ファンドもこれ以上事業の拡大を考えておらず、保有株式を大量に売却できるこの機会に利益を確定させておこうと考えているのです。このような背景があり、再上場IPO案件は人気化しにくくなっています。

 

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