ナガオカ(6239)

 ナガオカの事業内容は「石油精製・石油化学プラント用の内部装置、取水用スクリーン、水処理装置の製造販売、高速海底浸透取水システム装置の研究開発」で、ジャスダック上場の小型案件となっています。創業1934年の老舗企業で、今さら成長路線にかじを取ったとは考えづらく、なかなか厳しいIPOになりそうです。

ナガオカのホームページ画像
成長性 割安性
△ △
話題性 総合評価
△ c


基本情報

会社名 ナガオカ(6239) 【JASDAQスタンダード】
会社URL http://www.nagaokajapan.co.jp/
狙い目証券会社 SMBC日興証券(主幹事)、岩井コスモ証券、岡三オンライン証券(?)

IPO日程と価格決定(初値予想)

想定価格? 1,520円
仮条件? 1,440円 ~ 1,600円
公募価格? 1,600円
初値予想(独自) 1,520円 ~ 1,650円(5月27日時点)
初値? 2,250円(公募価格比+40.6%)

・想定価格1,520円に対するPER20.4倍
(上場時発行済株式数2,051,000株、2014年6月期の純利益152百万円、1株当たり利益74.6円で計算)。

IPOスケジュール

抽選申込期間? 6月12日(金)~6月18日(木)
当選発表日? 6月19日(金)
購入申込期間? 6月22日(月)~6月25日(木)
上場日? 6月29日(月)

※証券会社によって、スケジュールが異なることがあるので、必ず確認してください。

IPO当選株数

公募株数? 300,000株
売出株数(OA含む)? 150,000株
当選株数合計 450,000株

・当選株数は計450,000株。売買単位が100株なので、当たりは計4,500枚
・当選本数は少なく、やや当たりにくい部類に入る。

幹事証券リスト(管理人独自予想あり)

  証券会社名 割当率 割当株数 当選本数
(枚)
完全抽選本数
(予想)
主幹事 SMBC日興証券 90.00% 360,000株 3,600枚 360枚
幹事 野村證券 4.00% 16,000株 160枚 16枚
みずほ証券 2.00% 8,000株 80枚 8枚
岡三証券 1.00% 4,000株 40枚 4枚
岩井コスモ証券 1.00% 4,000株 40枚 4枚
東洋証券 1.00% 4,000株 40枚 4枚
エース証券 1.00% 4,000株 40枚 4枚

・主幹事のSMBC日興証券岩井コスモ証券から当選のチャンス。
・岡三証券が幹事なので、後から岡三オンライン証券の取り扱いも発表される可能性があります。

株主構成、ロックアップなど?

株主名 比率
(株)ハマダ 22.85%
日立造船(株) 15.23%
JAIC‐中小企業グローバル支援投資事業有限責任組合 11.68%
ダイセン・メンブレン・システムズ(株) 5.08%
ネオステラ1号投資事業有限責任組合 4.06%
新生企業投資(株) 3.80%
三村 等(社長) 3.60%
りそなキャピタル2号投資事業組合 3.55%
黒田 俊明 2.84%
東拓工業(株) 2.54%

・(株)ハマダ、日立造船(株)、ダイセン・メンブレン・システムズ(株)、東拓工業(株)、社長の三村、黒田氏に対し、180日間のロックアップ。
・ベンチャーキャピタルに対し、90日間のロックアップ(公募価格から1.5倍で解除)。

企業業績のデータ(5年分)


  2010年
6月
2011年
6月
2012年
6月
2013年
6月
2014年
6月
売上高(百万円)? 3,605 3,104 3,084 4,820 6,357
経常利益(百万円)? 51 38 28 329 243
当期純利益(百万円)? 9 26 8 186 152
純資産額 (百万円)? 973 1,000 1,008 2,013 2,173
1株あたりの純資産額(円)? 67,769 69,692 70,259 927.78 1,055
1株あたりの純利益(円)? 676.37 1,878 559.39 129.74 103.54
自己資本比率(%)? 31.3 33.1 23.4 21.1 24.0
自己資本利益率(%)? 1.0 2.7 0.8 16.0 10.5

※2012年6月期まで単独決算。2013年6月期から連結決算。
※2013年6月期以降、株式1株につき100株の分割を反映。
・2015年6月期は、第3四半期時点で売上高3,294百万円、経常利益139百万円となっており、今期業績の伸びに不安を感じます。IPOで得た資金は、借入金の返済、運転資金、研究開発に充てる予定です。

管理人からのコメント

 ナガオカ(6239)、創業から80年経ってからの上場になりますが、資料を見る限り、上場を機に成長路線を目指していくようには思えません。足もとの業績を見ても、利益が減っており、市場の評価もなかなか厳しくなりそうです。

 ネット証券では、主幹事のSMBC日興証券が1人1票制を採用していることもあり、狙い目です。その他、岩井コスモ証券から申し込み可能です。ただ、公募割れの可能性も十分ありますので、申し込むかどうかは仮条件の水準(想定価格より下げないか)を確かめてから決めるのが良いでしょう。

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