ファーストコーポレーション(1430)

 ファーストコーポレーションの事業内容は「分譲マンションの建設事業」で、マザーズ上場の小型案件となっています。2011年設立の新興企業ですが、ビジネスモデル自体は昔ながらの不動産屋なので、人気化はむずかしいでしょう。日銀の量的緩和による不動産ブームも過ぎ去った今、上値が重い展開が予想されます。総合評価はきびしめに「C」としました。

ファーストコーポレーションのホームページ画像
成長性 割安性
○ △
話題性 総合評価
○ c


基本情報

会社名 ファーストコーポレーション(1430) 【東証マザーズ】
会社URL http://1st-corp.com/
狙い目証券会社 SMBC日興証券(副幹事)、マネックス証券松井証券

IPO日程と価格決定(初値予想)

想定価格? 1,530円
仮条件? 1,530円 ~ 1,600円
公募価格? 1,600円
初値予想(独自) 2,000円 ~ 2,200円(2月18日時点)
初値? 2,000円(公募価格比+25.0%)

・想定価格1,530円に対するPERは25.7倍
(上場時発行済株式数2,731,160株、2014年5月期の純利益162百万円、1株当たり利益59.5円で計算)。

IPOスケジュール

抽選申込期間? 3月6日(金)~3月12日(木)
当選発表日? 3月13日(金)
購入申込期間? 3月16日(月)~3月19日(木)
上場日? 3月24日(火)

※証券会社によって、スケジュールが異なることがあるので、必ず確認してください。

IPO当選株数

公募株数? 252,500株
売出株数(OA含む)? 486,300株
当選株数合計 738,800株

・当選株数は計738,800株。売買単位が100株なので、当たりは計7,388枚
・当選本数は一般的で、普通の当たりやすさの部類に入る。

幹事証券リスト(管理人独自予想あり)

  証券会社名 割当率 割当株数 当選本数
(枚)
完全抽選本数
(予想)
主幹事 みずほ証券 85.01% 546,200株 5,462枚 546枚
幹事 SMBC日興証券 11.0% 70,700株 707枚 70枚
いちよし証券 1.00% 6,400株 64枚 9枚
SMBC
フレンド証券
1.00% 6,400株 64枚 6枚
岡三証券 1.00% 6,400株 64枚 6枚
マネックス証券 1.00% 6,400株 64枚 64枚

・主幹事以外だと、副幹事のSMBC日興証券マネックス証券から当選のチャンス。
・その他、松井証券から申し込みが可能となりました(3月12日追記)。

株主構成、ロックアップなど?

株主名 比率
飯田 一樹 30.37%
中村 利秋(社長) 23.16%
(株)中村 11.49%
斉藤 みさを 4.65%
中村 莉紗 4.52%
中村 建二 4.52%
従業員持株会 2.87%
佐藤 和広 2.79%
堀口 忠美 2.79%
横山 一夫 0.82%

・大株主に対し、90日間のロックアップ(公募価格から1.5倍で解除)。

企業業績のデータ(5年分)


  2011年
5月
2012年
5月
2013年
5月
2014年
5月
2015年5月
第2四半期
売上高(百万円)? - 1,011 3,421 7,187 (8,007)
経常利益(百万円)? - 1 48 257 (353)
当期純利益(百万円)? - 1 22 162 (220)
純資産額 (百万円)? - 40 64 227 (447)
1株あたりの純資産額(円)? - 51,042 26.01 91.59 -
1株あたりの純利益(円)? - 1,042 9.30 65.57 (89.00)
自己資本比率(%)? - 5.3 3.9 8.7 (9.4)
自己資本利益率(%)? - 2.1 42.4 11.5 -

※2013年5月期以降、株式1株につき30株の分割を反映。
・アベノミクスの恩恵もあって爆発的に業績を伸ばしています。消費増税後の2015年5月期も順調に事業を拡大しており、今後のさらなる成長にも期待が持てます。IPOで得た資金は、業務系システム、会計システムの設備投資、土地仕入れに充てる予定です。

管理人からのコメント

 ファーストコーポレーション(1430)、なかなか厳しい時期に上場することになりましたね。2014年10月末に日銀が追加緩和をして、インフレ率上昇の思惑から不動産ブームが再燃しました。しかし、翌月に石油輸出国機構(OPEC)が原油の減産を見送ったことで、原油価格が急落してしまい、インフレ率低下の圧力が生じたことから、不動産ブームが急速に収束してしまいました。正直、この状況下で初値が大きく上昇することは考えづらいです。また、同日に複数企業が上場するため、余計に上値が重い展開が予想されます。

 当選を狙うなら、副幹事のSMBC日興証券マネックス証券松井証券から申し込みが可能となっています。

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