OATアグリオ(4979)

 OATアグリオは「農薬、肥料製品などの研究開発・製造および販売」を事業としており、東証2部上場の中型案件となっています。成長性・割安性ともに乏しく、事業も農業関連と話題になりにくいため、初値高騰はむずかしいでしょう。また、筆頭株主がベンチャーキャピタルになっており、売り圧力も相当ありそうです。

OATアグリオのホームページ画像
成長性 割安性
△ △
話題性 総合評価
△ d


基本情報

会社名 OATアグリオ(4979) 【東証2部】
会社URL http://www.oat-agrio.co.jp/
狙い目証券会社 大和証券(主幹事)、SMBC日興証券SBI証券東海東京証券むさし証券

IPO日程と価格決定(初値予想)

想定価格? 4,200円
仮条件? 4,000円 ~ 4,200円
公募価格? 4,200円
初値予想(独自) 4,000円 ~ 4,400円(5月22日時点)
初値? 3,935円(公募価格比-6.3%)

・想定価格4,200円に対するPERは24.9倍(2013年12月期の純利益168.3円をベースに計算)。

IPOスケジュール

抽選申込期間? 6月10日(火)~6月16日(月)
当選発表日? 6月17日(火)
購入申込期間? 6月18日(水)~6月23日(月)
上場日? 6月25日(水)

※証券会社によって、スケジュールが異なることがあるので、必ず確認してください。

IPO当選株数

公募株数? 100,000株
売出株数(OA含む)? 820,000株
当選株数合計 920,000株

・当選株数は計920,000株。売買単位が100株なので、当たりは計9,200枚
・当選本数は少なく、やや当たりにくい部類に入る。

幹事証券リスト(管理人独自予想あり)

  証券会社名 割当率 割当株数 当選本数
(枚)
完全抽選本数
(予想)
主幹事 大和証券 87.00% 696,000株 6,960枚 696枚
幹事 野村證券 5.00% 40,000株 400枚 40枚
SMBC日興証券 3.00% 24,000株 240枚 24枚
みずほ証券 2.00% 16,000株 160枚 16枚
岡三証券 1.00% 8,000株 80枚 8枚
東海東京証券 1.00% 8,000株 80枚 8枚
むさし証券 0.50% 4,000株 40枚 4枚
SBI証券 0.50% 4,000株 40枚 18枚

・ネット証券では、主幹事の大和証券SMBC日興証券東海東京証券むさし証券SBI証券から当選のチャンスです!

株主構成、ロックアップなど?

株主名 比率
エムシーピースリー投資事業有限責任組合 47.17%
OATアグリオ(株) 5.84%
社員持株会 5.32%
大塚化学(株) 4.23%
(株)グローカルジャパン 3.81%
丸善薬品産業(株) 3.81%
(株)りそな銀行 3.81%
CDIB & Partners Investment Holding Pte. Ltd. 3.81%
森 明平(社長) 2.85%
(株)エス・ディー・エス バイオテック 2.53%

・上位株主陣に対して180日間のロックアップ。

企業業績のデータ(5年分)


  2010年
12月
2011年
12月
2012年
12月
2013年
12月
2014年12月
(第1四半期)
売上高(百万円)? 1,345 8,840 10,253 10,856 (5,351)
経常利益(百万円)? △342 315 485 743 (1,255)
当期純利益(百万円)? △235 △1,074 201 466 (819)
純資産額 (百万円)? 8,336 8.084 2,709 3,330 (3,896)
1株あたりの純資産額(円)? 1,893,616 894,810 984 1,125 -
1株あたりの純利益(円)? △127,093 △474,970 74.84 167.11 -
自己資本比率(%)? 42.0 29.3 30.2 31.8 -
自己資本利益率(%)? - - 7.9 15.8 -

※2011年12月期まで単独決算。2012年12月期から連結決算。
・年々利益が増えている点は評価できますが、売り上げの伸びがやや鈍化しているのが気になります。国内の農業市場はすでに成熟していますので、継続的な成長を達成するには、海外への展開をより積極的にしていく必要があるでしょう。

管理人からのコメント

 TPP交渉が進展して「農業の自由化」が進めば、将来性を期待した買いが集まりそうですが、現在の状況を見る限り、その望みはかなり薄いでしょう。最近のIPOは、相場が弱いこともあり、公募割れが目立っています。個人的には、OATアグリオ(4979)も公募割れの可能性が十分にあると考えていますが、それでも当選を狙っていくなら、主幹事の大和証券、一人一票制を採用しているSMBC日興証券東海東京証券むさし証券(割当の10%以上)、金額に応じて抽選権が割り当てられるSBI証券から申し込むのが良いでしょう。

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