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公開株数の“多い”過去のIPOを分析しました!

一般的に、公開株数が多ければ多いほど、潜在的な売りが多くなるので、「初値が上がりにくい」と言われています。そこで、公開株数が多い過去のIPOの結果をまとめて、それが本当なのかを検証してみました!

公開株とは、新規に発行して市場から資金を調達する公募株と、大株主が自身の持ち株を市場に売り出す売出株(OA含む)からなります。公開株は各証券会社に割り当てられ、抽選を経て、申し込みのあった投資家に渡ります。

2015年以降の公開株数200万株以上の案件をまとめました(売買単位は100株なので当選本数2万株以上)。
表の項目にある「発行済株数」は、公募株を含めた上場時における発行済株数のことです。
「吸収金額」は、投資家が公募価格で公開株を購入したときに、市場全体から吸い取られる合計金額のことです。

上場
年月日
企業名 総合
評価
上場市場 公募株数 売出株数 発行済株数 売出株数
/発行済株数
吸収金額 公募価格 初値 初値
上昇率
2016年
12月19日
船場
(6540)
d 東証
2部
105万株 137万株 979万株 13.9% 31億円 1,290円 1,193円 -97円
(-7.5%)
2016年
12月7日
イントラスト
(7191)
c 東証
マザーズ
143万株 118万株 974万株 12.1% 16億円 630円 854円 +224円
(+35.6%)
上場
年月日
企業名 総合
評価
上場市場 公募株数 売出株数 発行済株数 売出株数
/発行済株数
吸収金額 公募価格 初値 初値
上昇率
2016年
11月1日
バロックジャパン
リミテッド

(3548)
d 東証
1部
420万株 958万株 3,550万株 27.0% 308億円 2,000円 1,900円 -100円
(-5.0%)
2016年
10月27日
アイモバイル
(6535)
c 東証
マザーズ
333万株 304万株 2,215万株 13.7% 79億円 1,320円 1,230円 -90円
(-6.8%)
2016年
10月25日
九州旅客鉄道
〔JR九州〕

(9142)
c 東証
1部
0株 16,000万株 16,000万株 100% 3,920億円 2,600円 3,100円 +500円
(+19.2%)
2016年
10月12日
KHネオケム
(4189)
d 東証
1部
261万株 2,776万株 3,666万株 75.7% 507億円 1,380円 1,306円 -74円
(-5.4%)
2016年
9月27日
ベイカレント・
コンサルティング

(6532)
d 東証
マザーズ
5万株 1,343万株 1,547万株 86.9% 283億円 2,100円 1,963円 -137円
(-6.5%)
上場
年月日
企業名 総合
評価
上場市場 公募株数 売出株数 発行済株数 売出株数
/発行済株数
吸収金額 公募価格 初値 初値
上昇率
2016年
7月15日
LINE
(3938)
c 東証
1部
3,500万株 525万株 20,999万株 2.5% 1,328億円 3,300円 4,900円 +1,600円
(+48.5%)
2016年
6月29日
コメダ
ホールディングス

(3543)
c 東証
1部
0株 3,070万株 4,380万株 70.1% 602億円 1,960円 1,867円 -93円
(-4.7%)
2016年
6月29日
ソラスト
(6197)
d 東証
1部
0株 1,131万株 2,827株 40.0% 147億円 1,300円 1,222円 -78円
(-6.0%)
2016年
4月21日
ジャパンミート
(3539)
c 東証
1部
812万株 337万株 3,042株 11.1% 116億円 1,010円 1,040円 +30円
(+3.0%)
2016年
3月18日
グローバル
グループ

(6189)
c 東証
マザーズ
125万株 82万株 816万株 10.1% 42億円 2,000円 3,200円 +1,200円
(+60.0%)
上場
年月日
企業名 総合
評価
上場市場 公募株数 売出株数 発行済株数 売出株数
/発行済株数
吸収金額 公募価格 初値 初値
上昇率
2016年
3月17日
アカツキ
(3932)
c 東証
1部
220万株 159万株 1,347株 11.8% 73億円 1,930円 1,775円 -155円
(-8.0%)
2016年
3月16日
富山第一銀行
(7184)
d 東証
1部
566万株 84万株 6,646万株 1.3% 31億円 470円 500円 +30円
(+6.4%)
2016年
3月15日
ユー・エム・シー
エレクトロニクス

(6615)
c 東証
1部
161万株 75万株 835万株 9.1% 71億円 3,000円 2,480円 -520円
(-17.3%)
2015年
12月25日
一蔵
(6186)
c 東証
2部
150万株 81万株 525万株 15.5% 28億円 1,210円 1,236円 +26円
(+2.1%)
2015年
12月24日
ケイアイスター
不動産

(3465)
c 東証
2部
105万株 136万株 711万株 19.2% 29億円 1,200円 1,282円 +82円
(+6.8%)
上場
年月日
企業名 総合
評価
上場市場 公募株数 売出株数 発行済株数 売出株数
/発行済株数
吸収金額 公募価格 初値 初値
上昇率
2015年
12月21日
ビジョン
(9416)
b 東証
マザーズ
187万株 76万株 777万株 9.9% 53億円 2,000円 2,213円 +213円
(+10.7%)
2015年
12月16日
ツバキ・
ナカシマ

(6464)
c 東証
1部
0株 2,022万株 3,922万株 51.6% 314億円 1,550円 1,620円 +70円
(+4.5%)
2015年
11月20日
ベルシステム24
ホールディングス

(6183)
c 東証
1部
310万株 3,427万株 7,310万株 46.9% 581億円 1,555円 1,478円 -77円
(-5.0%)
2015年
11月4日
日本郵政
(6178)
c 東証
1部
0株 49,500万株 450,000万株 11.0% 6,930億円 1,400円 1,631円 +231円
(+16.6%)
2015年
11月4日
ゆうちょ銀行
(7182)
c 東証
1部
0株 41,244万株 450,000万株 9.2% 5,980億円 1,450円 1,680円 +230円
(+15.9%)
上場
年月日
企業名 総合
評価
上場市場 公募株数 売出株数 発行済株数 売出株数
/発行済株数
吸収金額 公募価格 初値 初値
上昇率
2015年
11月4日
かんぽ生命
(7181)
c 東証
1部
0株 6,600万株 60,000万株 11.0% 1,452億円 2,200円 2,929円 +729円
(+33.1%)
2015年
10月22日
グリーン
ペプタイド

(4594)
d 東証
マザーズ
650万株 793万株 3,180万株 24.9% 65億円 450円 414円 -36円
(-8.0%)
2015年
9月17日
ブランジスタ
(6176)
b 東証
マザーズ
120万株 156万株 1,372万株 11.4% 12億円 450円 647円 +197円
(+43.8%)
2015年
9月8日
JESCO
ホールディングス

(1433)
c 東証
2部
160万株 70万株 596万株 11.7% 12億円 540円 569円 +29円
(+5.4%)
2015年
8月28日
メタップス
(6172)
d 東証
1部
115万株 185万株 1,233万株 15.0% 99億円 3,300円 3,040円 -260円
(-7.9%)
上場
年月日
企業名 総合
評価
上場市場 公募株数 売出株数 発行済株数 売出株数
/発行済株数
吸収金額 公募価格 初値 初値
上昇率
2015年
7月30日
イトクロ
(6049)
b 東証
マザーズ
123万株 212万株 1,134万株 18.8% 65億円 1,930円 2,010円 +80円
(+4.1%)
2015年
7月29日
デクセリアルズ
(4980)
c 東証
1部
0株 5,404万株 6,300万株 85.8% 865億円 1,600円 1,550円 -50円
(-3.1%)
2015年
6月25日
メニコン
(7780)
d 東証
1部
150万株 114万株 1,784万株 6.4% 45億円 1,700円 2,950円 +1,250円
(+73.6%)
2015年
6月25日
冨士ダイス
(6167)
c 東証
2部
0株 507万株 2,000万株 25.4% 27億円 530円 800円 +270円
(+50.9%)
2015年
6月16日
ヘリオス
(4593)
d 東証
マザーズ
1,010万株 151万株 4,377万株 3.5% 139億円 1,200円 1,470円 +270円
(+22.5%)
上場
年月日
企業名 総合
評価
上場市場 公募株数 売出株数 発行済株数 売出株数
/発行済株数
吸収金額 公募価格 初値 初値
上昇率
2015年
4月28日
Gunosy
(6047)
d 東証
1部
350万株 329万株 2,187万株 15.1% 103億円 1,520円 1,520円 ±0円
(±0%)
2015年
4月8日
サンバイオ
(4592)
d 東証
マザーズ
400万株 347万株 4,362万株 8.0% 150億円 2,000円 1,710円 -290円
(-14.5%)
2015年
3月25日
Aiming
(3911)
b 東証
マザーズ
240万株 404万株 3,189万株 12.7% 59億円 920円 1,032円 +112円
(+12.2%)
2015年
2月20日
ホクリヨウ
(1384)
c 東証
2部
130万株 123万株 712万株 17.3% 12億円 460円 501円 +41円
(+8.9%)
2015年
2月18日
ファースト
ブラザーズ

(3454)
d 東証
マザーズ
130万株 157万株 692万株 22.8% 59億円 2,040円 2,090円 +50円
(+2.5%)
上場
年月日
企業名 総合
評価
上場市場 公募株数 売出株数 発行済株数 売出株数
/発行済株数
吸収金額 公募価格 初値 初値
上昇率

 

やはり全体的に初値が上がりにくく、3分の1の確率で公募割れしています。また、初値が上昇した案件を見ても、全体の3分の2が+10%未満となっています。

さらに詳しく分析した結果、以下の特徴が見られました(2016年12月末時点)。
・「売出株数/発行済株数」の比率が40%以上の案件8つのうち、6つが公募割れ。
・「公募株数/発行済株数」の比率が15%以上の案件14のうち、公募割れは4つだけ。

「売出株数/発行済株数」の比率が高いということは、大株主が株を持ち続けるよりも、今たくさん売っておいた方が得だと思っている裏返しと考えることができます。そのため、投資家としても、あまり積極的に買いを入れる気持ちにはならないのでしょう。

逆に、「公募株数/発行済株数」の比率が高いということは、大株主が目先の持ち株あたりの利益を薄めてでも、新規に株を発行して資金調達をした方が得だと思っている裏返しと考えることができます(調達した資金は、事業の拡大に利用します)。それだけに、上場後も成長が期待でき、投資家も買いを入れやすいのでしょう。

■まとめ
公開株数が200万株を超えていて、かつ、売り出しの割合が高いIPOは申し込まない。

(参考)公開株数の“少ない”過去のIPOを分析しました!